23日に投開票される沖縄県うるま市長選で、革新系の新人候補の陣営が、現職候補に対する根拠のない偽情報を流して、選挙戦を戦ってきたことがこのほど分かった。
12日に開かれた前県議の山内末子氏(59)=無所属、社民、共産、社大、自由、民進推薦=の総決起大会で、共産党の弁士らが、「現市長は国保税を滞納している家庭の児童手当から天引きしている」と強く批判した。応援ビラや街頭演説でもこの問題を取り上げ、現職批判を展開した。
これに対し現職の島袋俊夫氏(64)=無所属、自民、公明推薦=は、「事実とは異なる」と、一貫して疑惑を否定。うるま市役所は20日付でホームページ上で「うるま市国民健康保険課では、一部の機関紙等で公表されている『国保税滞納で児童手当からの天引き』について、そのような事実はなく、法令等に基づき適正に業務を行っております」と明らかにした。
市役所当局は、「市民からの問い合わせが数件あって調べたところ、事実と異なる記事が書かれていることを確認し、
市民への不安を取り除くためにホームページに掲載した」と説明した。
その偽情報の発信源は、8日付1面掲載のしんぶん赤旗。共産党の小池晃書記局長が市内で山内氏の応援演説をした際、「国民健康保険税を滞納すると、有無を言わさず児童手当から天引きする、法律違反の異常なことが行われている」と述べ、「こんな冷たい市長には退場してもらおう」と呼び掛けた。
同市はこれを否定した形だ。
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「しんぶん赤旗」は嘘の記事でも「当選したらこっちのもの」とでも、考えているのだろう。
山内氏が当選した後、「要虫メガネ」の小さな記事で「お詫びと訂正」でお茶を濁す魂胆だだろう。
数年前、宜野湾市長選のとき、保守系の安次富候補の「住民税を下げる」との公約を、琉球新報が「住民税を上げる」と逆の報道をし、確信候補が当選したことがある。 そのときも安次候補が抗議したが、新報側の「単純ミス」との弁解に押し切られ結局うやむやになった。
過去ブログより一部抜粋。
琉球新報の誤報は意図的選挙妨害か 2010-11-29 <投票日の当日の朝刊で、選挙の目玉とも言える「市民税引き下げ」の公約を「引き上げ」と掲載した琉球新報の罪は、謝罪しただけですむような軽い問題ではない。同じ間違いでも市民の懐に直接響く「市民税引き上げ」と「引き下げで」では180度違う政策であり、単なる誤記、誤植との弁解で済まされる類の問題ではない。
今後の対処いかんによっては民主主義の根幹をなす選挙制度を揺るがす問題にも発展しかねない。
今回の誤報事件は、革新候補を支援する琉球新報の意図的誤記と疑われても仕方が無い。
当選した安里候補と落選した安次富候補の票差は、わずか1856票であり、「市民税値上げ」を嫌って安里候補に投票した929人の市民が新聞の誤報と気がついて、安次富候補に再投票したら逆転するほどの僅差である。
これが新聞社の謝罪程度で済むのなら、現在の選挙制度は新聞社の嫌う候補にあからさまの妨害記事を投票当日に書いて、あとで謝罪すれば済むことになるのである。
候補者の当落なんて新聞社の恣意的的判断で、当落は思うままに操ることができるという恐ろしい事態になる。これは新聞の選挙制度に対する挑戦、というより民主主義へ挑戦ではないか>
今回の「しんぶん赤旗」の嘘記事は「単純ミス」などとは言えないと思うのだが、一体どんな嘘の上塗りで、切り抜ける魂胆なのか。
いずれにせよ、こんな卑劣な手で当選した候補者がまともな市政を行えるとは考えにくい。
山内候補が当選したらうるま市民の恥であり、結局は沖縄県民の恥である。
投票の際はくれぐれも、うるま市の恥になるような投票はしないように・・・。
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