■一面トップ
82歳 衰え考慮
「象徴の勤め難しくなる」
■二面中段
常時迎撃で破壊措置命令
北朝鮮ミサイル警戒 当面3ヶ月
■3面下段、ベタ記事
中国公船が最多15隻
尖閣周辺 首脳間で打開策模索
沖縄タイムスが日頃軽視しがちな天皇陛下のお言葉を共同通信の丸投げながら一面トップで取り上げたのも驚きだが、合計4面に及ぶ特集記事を掲載したのも驚き。
ただ6面では「天皇陛下メッセージ」として、昭和天皇のいわゆる「天皇メッセージ」を連想する文言で、陛下のお言葉全文を掲載した。
以下共同丸投げのオンパレードである。
共同通信 ニュース 天皇陛下、退位に強い思い 「象徴の務め難しくなる」 沖縄タイムス 2016年8月8日 19:08天皇陛下は8日午後3時、国民統合の象徴としての務めについてのお気持ちをビデオメッセージで表明し、皇太子さまに皇位を譲る生前退位の実現に強い思いを示された。82歳となり、体の衰えを考慮し「これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないかと案じています」と語って国民に理解を求めた。
拡大する象徴としての務めについてのお気持ちを表明される天皇陛下=7日、皇居・御所応接室(宮内庁提供)
陛下は、象徴としての地位と活動は一体不離との信条があり、「象徴天皇の務めが
常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じる」と述べた。
退位の実現には、皇室典範の改正などが必要となる。政府は既に水面下で検討を
始めた。(共同通信)
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日) - 宮内庁
戦後70年という大きな節目を過ぎ,2年後には,平成30年を迎えます。
私も80を越え,体力の面などから様々な制約を覚えることもあり,ここ数年,天皇としての自らの歩みを振り返るとともに,この先の自分の在り方や務めにつき,思いを致すようになりました。
本日は,社会の高齢化が進む中,天皇もまた高齢となった場合,どのような在り方が望ましいか,天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。
即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。
そのような中,何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。
私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。
天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。また,天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。
天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重い殯の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀に関連する行事が,1年間続きます。その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。
始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。
国民の理解を得られることを,切に願っています。
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中国公船が尖閣周辺を審判した事実を沖縄タイムスは、ほとんど黙殺常態であったが、八重山日報が二日連続で一面トップで大きく報じたのに刺激されたのか、共同丸投げながらアリバイ記事を書いた。 ついでに北朝鮮ミサイルの迎撃破壊命令が出たことも、共同でアリバイ記事。
尖閣周辺に中国公船、最多15隻 政府、首脳間で打開検討 沖縄タイムス 2016年8月8日 22:18海上保安庁は8日、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域や領海に一時、中国海警局などの公船計15隻が入ったと発表した。尖閣周辺で同時に航行する公船の数としては過去最多。政府は、安倍晋三首相らと中国指導部の対話を通じて局面打開が図れないか検討に入った。関係者が明らかにした。事務当局間の交渉だけでは、早期の緊張緩和は難しいと判断。政治レベルでの対応を模索する。中国公船や漁船による接続水域や領海の航行は5日から活発化しており4日連続となる。8日は15隻のうち3隻が領海を航行した。中国当局船の領海侵入は2日連続。外務省は「主権侵害」と中国大使館側に抗議した。(共同通信)
共同通信 ニュース 自衛隊に破壊措置命令 北ミサイル常時迎撃へ3カ月更新2016年8月8日 20:38稲田朋美防衛相は8日、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、自衛隊によるミサイル迎撃を可能とする破壊措置命令を出した。期間は当面3カ月とし、その後更新を想定している。北朝鮮が発射台付き車両を使用した場合、発射の兆候が事前に把握しづらいことから常時迎撃できる態勢を整える狙いがある。複数の政府関係者が明らかにした。
拡大する北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた破壊措置命令を受け、PAC3の設置作業をする自衛隊員=8日午後8時56分、東京・市谷の防衛省
自衛隊は命令を受け、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を東京・市谷の防衛省敷地内に展開した。日本海で警戒監視を継続する海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載の海上自衛隊のイージス艦も態勢を取っているとみられる。(共同通信)
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■ウナギは最後は捌(さば)かれる!
代執行訴訟、違法確認訴訟のどちらも主なる争点は「仲井真前知事の埋め立て承認」と「翁長知事の「埋め立て取り消し」のどちらが適法で、どちらが違法かの一点である。
東子さんの関連コメントです。
「「不作為に当たらず」 辺野古の違法確認訴訟 沖縄県が国に反論 高裁に答弁書 2016年8月2日 05:00」
辺野古 辺野古新基地 辺野古新基地建設 普天間飛行場移設問題 違法確認訴訟 埋め立て承認取り消し
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327655.html
>県側は国地方係争処理委員会が6月、国が県に出した是正指示の適否を判断せず、併せて双方に根本的な解決に向けた「真摯(しんし)な協議」を求める決定をしたことに沿った積極的な対応を取っているとして違法な不作為に当たらないとした。
根本的な解決に向けた「真摯(しんし)な協議」を求めて、積極的な対応を取っているから、「不作為でない」。
と。
>辺野古新基地建設は沖縄に過重な基地負担を固定し、日本の法律の及ばない米軍基地によって自治権が侵害されると指摘。
>法律で定めないまま辺野古新基地建設を強行するのは、国会を国の最高機関とした憲法41条と、地方自治の本旨を保障した92条に反すると強調した。
埋立承認で「新基地」ができれば、米軍による地方自治の侵害が続く。
国が一方的に押し付けるのは、憲法で定められた地方自治の侵害。
と。
>県側はこの日提出した答弁書で「前知事による承認の適法性は、本件における直接の審理対象ではない」と反論。
例え、仲井真前知事の承認が適法だったとしても、↑のように県に不利益あるのだから、「前知事による承認の適法性」を審議する必要はない。
と。
だが、最後に、
>第三者委員会が埋め立て承認を検証した結果、計画の合理性、環境保全策などに「取り消し得るべき瑕疵(かし)」があったとして、取り消し行為に違法性はないとした。
あらぁ?
「仲井真前知事の承認が適法」を前提にして、「それでも県に不利益ある」が、組み立てじゃなかったの?
なのに、「『取り消し得るべき瑕疵(かし)』」あった」としたから、瑕疵があったかどうか、「前知事による承認の適法性」を審議する必要が出てくるでしょ。
県は、「前知事による承認の違法性」を加えた方が、より「取消の適法性」を言えると考えて、付け加えたのか?
蛇足ではなかったか?
「取消が適法である理由」に「県に不利益ある」は、違法確認の骨子とは無関係で、法的には「前知事による承認の違法性」が「取消」を支える全てなのだろう。
だから、触れずには、いられなかった……。でしょ?
本音は、適法だから「前知事による承認の適法性は、本件における直接の審理対象」にしたくないのに、「『取り消し得るべき瑕疵(かし)』」あった」を付け加えたために、審理したいのか、したくないのかと聞かれたと推測。
審理対象にするかしないかの攻防で、「審理対象にしたくない」を強く打ち出したがために、「あー、県も適法と認識している」と、バレたと、思われ。
☆
5日行われた違法確認訴訟の第一回口頭弁論で、国は3月に和解した代執行訴訟と争点が同じなので、審議は尽くされたとして「法の支配を実現していただきたい」と早期判決を求めた。
多見谷裁判長は無駄な時間の浪費を避け、8月19日で結審し、判決を9月16日に言い渡すことを決めた。
弁論では、県は審議対象を翁長氏の承認取り消しに絞るよう訴え、多見谷裁判長との間で質疑応答があった。
知事の判断には一定の裁量権が認められるため、前知事の埋め立て承認までさかのぼると裁量権により承認は適法とされる。
適法な承認を翁長氏が取り消したことは違法とされる。
自分の埋め立て取り消しが違法とされることを回避するため、審議を「適法な」前知事の覊束裁量(きそくさいりょう)を審議せず、翁長知事の取り消しのみを審議しようとする県の法廷戦術(時間稼ぎ)が透けて見える。
現在の国と県の法廷闘争は、料理人とウナギの対決に酷似している。
うなぎが体をくねらせ必死で料理人の手を逃れようと悪足掻きしても、最後は料理人の包丁で蒲焼にされてしまう。
いくら時間稼ぎしても時間の無駄ということを多身谷裁判長も、速やかな判決で示したではないか。
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