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「狼魔人日記」まとめサイト
辺野古の埋め立て承認取り消しを巡る代執行裁判の和解勧告を受け、県と国が設けた「作業部会」の第2回会合が14日午前、開かれた。
埋め立て承認取り消しに対して国が県に行った是正指示について、国地方係争処理委員会がその適否の判断を見送ると同時に双方に協議を求めたことを受け、県側は政府に対し、法廷闘争ではなく協議を求めた。
一方、政府側は協議は裁判を行いながらでも続けられると主張した。終了後、安慶田光男副知事は「恐らく訴訟は避けられないだろう」と述べ、22日以降に国が県を相手取り違法確認訴訟を起こすとの見通しを示した。
一方、和解勧告を受けて政府が辺野古移設工事を中断していることについて、作業部会で政府側は「米軍キャンプ・シュワブ内の陸上部分については、埋め立て工事の中止対象とならない」として、近く再開する意向を示した。
和解条項で、海側の埋立て工事の中断は同意し、現在も中断の継続中だが、陸上工事中断は和解条項に含まれない、というのが政府側の認識だ。
県側は政府が再開するとしている陸上工事が、普天間飛行場の辺野古移設工事に直接関係するか確認する必要があるとして、沖縄防衛局に具体的な説明を求めた。
辺野古埋立て問題の陰に隠れ、あまり目立った報道はされなかったが、現在、辺野古以北の高江ヘリパッド工事問題が、新聞の見出しを賑わすようになっている。
特に、参院選で「オール沖縄」勢力が圧勝して以来、この問題に対する翁長県知事にの曖昧な態度を追及するような沖縄2紙の論調も目立ち始めた。
翁長知事は「新基地建設反対」を掲げた「オール沖縄」の神輿に乗って、選挙を勝ち抜いてきたが、「那覇軍港の浦添沖移設」と「高江減りパッド工事」は、翁長知事のアキレス腱といわれ、両問題に関して明確な反対意近を述べていない。
翁長知事が、明確に新基地建設反対と公言している「辺野古移設:」は周知の通り、既設のキャンプ・シュワブ内に移設するもので、厳密に言えば翁長知事が主張する「新基地建設」には相当しない。
ところが、那覇軍港の浦添沖移設は、何もない浦添沖に軍港を移設するので、「新基地建設」そのものであり、翁長知事の「新基地建設反対」のスローガンから言えば、何はさておいても「那覇軍港の浦添移設反対」と叫ぶべきだし、「那覇軍港移設」と「高江減りパッド建設」は両案件とも、工事終了後は膨大の面積に米軍基地の返還が約束されている。
これに反対することは、結果的に米軍基地返還に反対するという構図になる。 移設終了後は嘉手納以南の基地返還が予定されている「普天間移設=辺野古移設」と同じ構図である。
本日の沖縄タイムスから「辺野古移設」関連の見出しを抜粋、紹介する。(高江ヘリパッド関連工事については日を改めて詳述したい)
■一面トップ
国、辺野古再開を打診
和解作業部会
陸上部県は判断保留
提訴せず協議求める
国、夜間警備を中断
辺野古海上 船員法違反指導で
■二面トップ
強行着手 認めぬ県
国に詳細説明義務
解決への協議姿勢
■三面トップ
辺野古工事 急ぐ国
ヘリパッド協力も要求
和解作業部会で県と応酬
政府に妥協の意思なし
■社会面トップ
国提案 重い逆なで
作業部会 辺野古・高江怒ります
「頭ごなし」「ばかげてる」
協議再開 なお平行線
<辺野古作業部会>沖縄県、提訴しない考えを正式伝達 国は訴訟に含み
沖縄タイムス 2016年7月14日 12:17 政治 普天間移設問題 普天間移設問題・辺野古新基地 注目
沖縄県と国は14日午前、名護市辺野古の新基地建設を巡る訴訟の和解条項に基づき「政府・沖縄県協議会」の下に設置した作業部会を県庁で開いた。安慶田光男副知事は国地方係争処理委員会の結論を受け、地方自治法が定める期限の21日までに国を提訴しない考えを正式に伝えた。
これに対し政府側は、和解協議と訴訟を並行して進めることは問題ないとの認識を示した上で、22日以降の訴訟提起に関しては持ち帰って検討するとした。会合後、安慶田氏が記者団に明らかにした。
また国側は、米軍北部訓練場の返還条件となっているヘリパッド建設へ県の協力を要請。安慶田副知事は抜き打ち的な政府の手法に不快感を示した上で、「手続きに行政上の瑕疵(かし)がないかなどを確認したい」と述べるにとどめた。
さらに、国側は米軍キャンプ・シュワブ内で中断している兵舎解体など陸上部分の工事を再開したいとの意向も示した。安慶田氏は、弁護士などを含め県内部で方針を検討するとした。
前回会合から県が求めていた辺野古沿岸部に設置しているブイやアンカーブロックの撤去には否定的な考えを示し、臨時制限区域の解除については持ち帰って検討するとした。会合は、午前9時50分から約40分間実施した。
また会合に先立ち、翁長雄志知事は杉田和博官房副長官と約15分間会談。知事は参院選の結果などに触れた上で、「新基地建設を認めないのが沖縄の民意だ」と基地建設に反対する考えをあらためて強調。参院選翌日に資機材などを搬入した政府の手法に対し、「信頼関係を築けない」と批判した。
★
国・地方係争処理委員会が国による是正指示についての判断を示さなかったことを受け、県側が和解条項にある提訴をしない方針のため、今度は国側が提訴の準備を始めた。
係争処理委が判断を示さなかった事実は、直接的には、国が県の「埋立て取り消し」に対して判断を示さなかったことになる。 したがって国側の「是正勧告は有効」との認識するのも当然だ。 県側が「あらゆる手段で辺野古を阻止する」という認識にたつなら、係争処理委の判断に納得できるはずはない。 当然、和解条項にしたがって、国を提訴する刷るべきだった。
だが、県は実際は提訴せず、協議を続けるという。
国としてはやむなく、「違法確認訴訟」か和解勧告前の「代執行訴訟」に逆戻りする可能背も浮上した。
ここで、両者の対応の違いが顕著になった。
県側は協議を続行し、引き伸ばし作戦を目論んでいるが、国側は不毛な協議で無駄な時間を浪費することを割け、法廷決着を望んでいる。
和解協議協議しながら、一方で法廷闘争は可笑しいという意見もある。
>政府側は、和解協議と訴訟を並行して進めることは問題ないとの認識を示した上で、22日以降の訴訟提起に関しては持ち帰って検討するとした
政府と沖縄県の関係について、政府関係者は和解協議と平行して、「国側が提訴する」という新しい火種も抱え、混迷は深まるばかり。
この日の会合で、安慶田副知事が、国を提訴せず協議を望むと発言したことに対し、国(法務省)の定塚法務局長は、協議と訴訟は「車の両輪」だと述べ、協議と訴訟を平行して進める」ことに問題はないとの認識を示した。
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