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よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いしますオバマ米大統領が2009年、ノーベル平和賞を受賞したとき、「平和主義者のオバマ大統領なら、広島を訪れ、平和賞受賞の対象となったプラハ演説で提唱した「核なき世界」の理念を訴えてくれる」と期待する世論があった。 その当時、同じようにオバマ大統領の広島訪問を期待する友人の1人に、筆者はこう断言した。 「確かにオバマ大統領の演説はすばらしい。 だが彼が米国大統領の在職中に、広島訪問は有り得ない。 ステーキを賭けてもいい!」 賭けは見事に筆者の負けになりそうだ。
米国には依然として原爆投下が戦争の終結を早め、多くの米兵の命を救ったとの考えが根強い。
1995年、スミソニアン博物館企画の原爆展が、退役軍人らの猛反対で中止に追い込まれた。
原爆展の趣旨が、原爆投下機エノラ・ゲイと被爆の惨状を示す資料を展示する予定だったからだ。
このような原爆肯定の世論が存在する米国の現職の大統領が、広島を訪問するなどありえないと筆者は考えていたのだ。
オバマ大統領の個人的心情はいざ知らず、彼は米国民の世論を背に受け当選した現職の大統領である限り広島訪問はあり得まい、と考えた。 ただ、大統領を辞めた後の広島訪問なら、可能性があるとも述べた。
予想は見事に外れ大統領在職中の広島訪問が実現するのだ。
7年前の「賭け」を友人が覚えていたら、ステーキでも奮発せざるを得ないだろう。(涙)
オバマ氏、27日に広島訪問 現職の米大統領で初(5/10朝日)
オバマ米大統領は10日、5月下旬の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)出席のため訪日した際、広島を訪問する方針を決めた。日米両国政府が発表した。71年前の原爆投下以降、現職の米大統領が広島を訪れるのは初めて。平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、2009年のプラハ演説で自らが提唱した「核なき世界」の理念を改めて訴える演説をすることも検討している。
オバマ氏は26日から27日にかけて開かれるサミット終了後の27日に、広島を訪れる予定だ。米ホワイトハウスは10日、「オバマ大統領が、安倍首相と一緒に歴史的な広島訪問をする」と明らかにした。安倍首相も10日夜、首相官邸で記者団に「オバマ大統領と共に広島を訪問することを決定した。訪問を心から歓迎する」と述べた。米国内への影響などの諸情勢を慎重に検討した結果、決定が訪日直前までずれ込んだ。
オバマ氏は09年に大統領として初訪日した際、記者会見で「広島、長崎を将来訪れることができれば非常に名誉なことだ」と明言。複数の米政府高官も今年に入り、取材に対し「大統領は訪問に強い関心を持っている」と語り、オバマ氏の意向に沿って訪問を検討してきた。
☆
>米ホワイトハウスは10日、「オバマ大統領が、安倍首相と一緒に歴史的な広島訪問をする」と明らかにした。安倍首相も10日夜、首相官邸で記者団に「オバマ大統領と共に広島を訪問することを決定した。訪問を心から歓迎する」と述べた。
唯一の被爆国と原爆投下国の首脳が揃って被爆地を訪れるだけで画期的な出来事であり、この際「謝罪せよ云々」は口にすべきではない。
強要された謝罪は無意味であり、自ら行うのが本当の意味の謝罪である。
ただ、唯一の戦争被爆国として、核兵器の廃絶を訴えるわが国も、現実には米国の「核の傘」に頼るという、安全保障上の矛盾を抱えている。
非核保有国であるわが国と韓国は米国の「核の傘」に頼り、米軍の東アジア展開を深刻な脅威と感じる北朝鮮は核開発を急いでいる現状。
これも安全保障上の大きな矛盾である。
謝罪を要求する前に、今回のオバマ大統領の広島訪問に対し、安倍首相の外交の成果と評価すべきであろうが、「反安倍」が政策目的になっている人たちは、相変わらず「謝罪せよ」などといちゃもんをつけるのだろう。
安倍首相への記者会見で「謝罪を求めるのか」と質問していた記者もいたが、首相は全くそういうことは考えていない模様。
広島の原爆死没者慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。
オバマ米大統領が米国の世論を背に受けながら「謝罪する」ための最良の方法は、主語のない「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」の碑文を復唱すればよい。
ちなみに同碑文について「主語がないので意味不明」などの疑問に対し、広島市はHPで次のように回答している。
「碑文の趣旨は、原爆の犠牲者は、単に一国・一民族の犠牲者ではなく、人類全体の平和のいしずえとなって祀られており、その原爆の犠牲者に対して反核の平和を誓うのは、全世界の人々でなくてはならないというものです。つまり、碑文の中の「過ち」とは一個人や一国の行為を指すものではなく、人類全体が犯した戦争や核兵器使用などを指しています。」
【おまけ】
オバマ米大統領ノーベル平和賞受賞演説の冒頭部分を改めてネットで拾ってみた。
なるほどね。
* * * *
I face the world as it is, and cannot stand idle in the face of threats to the American people. For make no mistake: Evil does exist in the world. A non-violent movement could not have halted Hitler's armies. Negotiations cannot convince al Qaeda's leaders to lay down their arms. To say that force may sometimes be necessary is not a call to cynicism -- it is a recognition of history; the imperfections of man and the limits of reason.
【朝日新聞訳】
私はあるがままの世界に立ち向かっている。米国民への脅威に対して、手をこまねいてることはできない。間違ってはいけない。世界に邪悪は存在する。非暴力の運動では、ヒトラーの軍隊をとめることはできなかっただろう。交渉では、アルカイダの指導者たちに武器を置かせることはできない。武力行使がときに必要だと言うことは、冷笑的な態度をとることではない。それは人間の不完全さと、理性の限界という歴史を認めることだ。
【共同訳】
私は現実の世界に対峙(たいじ)し、米国民に向けられた脅威の前で手をこまねくわけにはいかない。誤解のないようにいえば、世界に悪は存在する。非暴力運動はヒトラーの軍隊を止められなかった。交渉では、アルカイダの指導者たちに武器を放棄させられない。時に武力が必要であるということは、皮肉ではない。人間の欠陥や理性の限界という歴史を認識することだ。
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