琉球新報 2015年4月17日
【東京】翁長雄志知事は17日午後、安倍晋三首相と首相官邸で会談した。翁長知事が会談の冒頭で「(米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の)前提条件は崩れている。選挙で民意は出ている」と述べた。これに対し安倍首相は「辺野古移設が唯一の解決策」と従来見解を繰り返し、移設推進の考えをあらためて示した。翁長知事の就任後、首相が会談するのは初めて。会談には菅義偉官房長官と安慶田光男副知事が同席した。翁長知事は会談後、記者団に対し安倍首相の訪米を念頭に「オバマ大統領に県知事、県民が(辺野古移設に)明確に反対しているということを伝えて下さいとはっきりと申し上げた」と述べた。安倍首相からの返答はなかったという。【琉球新報電子版】
安倍首相と翁長知事が初会談 互いに主張述べ合う NHK 4月17日 14時04分 安倍総理大臣は沖縄県の翁長知事と初めて会談し、「名護市辺野古への移転が唯一の解決策だ」と述べ、アメリカ軍普天間基地の危険除去に向けて移設計画への理解を求めました。これに対し、翁長知事は「私は絶対に新基地を造らせない」として、計画の撤回を求めました。 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って政府と沖縄県の対立が続くなか、安倍総理大臣は17日午後、総理大臣官邸で沖縄県の翁長知事と初めて会談しました。この中で、安倍総理大臣は「普天間基地の一日も早い危険性の除去は、われわれも沖縄も思いは同じであろうと考えている。一歩でも二歩でも進めていかなければならないというなかでは、辺野古への移転が唯一の解決策だ。これからも丁寧な説明をさせていただきながら、理解を得るべく努力を進めていきたい」と述べ、普天間基地の危険除去に向けて計画への理解を求めました。そして、安倍総理大臣は「嘉手納基地以南の返還もスタートしており、こうしたアメリカ軍施設の沖縄への返還を順調に進めながら、沖縄の発展に生かしていきたい。沖縄の未来をつくっていくうえでも、国としても一緒に歩みを進めていきたい」と述べ、引き続き、沖縄の基地負担の軽減や振興策の実現に取り組んでいく考えを示しました。
これに対し、翁長知事は「政府は、普天間基地の県外移設という公約をかなぐり捨てた仲井真前知事が、埋め立てを承認したことを錦の御旗として辺野古移設を進めているが、去年の名護市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院選挙で、辺野古への新基地反対に圧倒的な民意が示された」と述べました。そのうえで、翁長知事は「沖縄はみずから基地を提供したということは一度もない。みずから土地を奪っておきながら、政府は、『老朽化したから。世界一危険だから。沖縄が負担しろ。いやなら代替案を出せ』と言う。こんな理不尽なことはない」と述べました。
また、翁長知事によりますと、翁長知事は会談の中で、「私は絶対に新基地を造らせない。沖縄県民は移設計画に明確に反対しているということを、アメリカのオバマ大統領に伝えていただきたい」と述べ、計画を撤回するよう求めました。 17日も作業続き抗議活動も 名護市辺野古沿岸部では、先月、埋め立て工事の前提となる海底のボーリング調査が再開され、17日も朝から3つの足場を使って海底の掘削作業が続けられています。
これに対し計画に反対する市民グループなどは、カヌーやボートおよそ10隻を沖に出して抗議活動を行いましたが、海上保安庁のゴムボートおよそ20隻が取り囲み、立ち入り禁止の区域に近づかないよう警告していました。
また、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍基地キャンプシュワブのゲート前では、およそ80人が集まり、抗議の座り込みを続けています。集まった人たちは、基地に向かって「県民の声を政府に」などとシュプレヒコールを上げていました。
那覇市の60代の男性は「この小さな島にこれ以上の新たな基地負担はいらない。政府は、知事から伝えられた沖縄県民の思いをしっかりと受け止めてほしい」と話していました。
また、60代の女性は「移設問題の解決策は、政府が沖縄の民意を尊重して、計画を見直す以外ないと思っています」と話していました。
☆
■沖縄で翁長氏批判はタブー!
>那覇市の60代の男性は「この小さな島にこれ以上の新たな基地負担はいらない
何度も繰り返すが、辺野古移設は普天間基地の3分の一の面積の縮小であり、基地負担の軽減に繋がるし、普天間基地の移設が成功したら、嘉手納以南の基地の返還も予定していることを那覇市の60代の男性は知っているのだろうか。
この男性の「これ以上の新たな基地負担」は明らかな事実誤認であえる。
菅氏との会談のときもそうだったが、沖縄紙は翁長知事の空疎な言動を腫れ物に触るように扱う。
辺野古基地建設を阻止しようとする県民が、翁長雄志氏を批判することがタブーとされる空気が昨年夏からずっと広がっているのだ。
沖縄タイムスも口先だけ「あらゆる手段で阻止する」と勇ましい翁長知事が、実際は優柔不断な態度に怒り心頭のはずだ。 そこを押さえて翁長知事の支援記事を書くのは苦しいだろう。(涙)
>翁長知事は「沖縄はみずから基地を提供したということは一度もない。
この文言は翁長知事の常套句である。
翁長知事が本当に無知なのか、無それとも無知の振りをしているのか不明だが、これは大きな事実誤認である。
菅官房長官との会談のときも、この文言を得意げに披露したが、実際は現在問題になっている辺野古のキャンプ・シュワブは1956年、辺野古住民が自ら誘致した米軍基地である。
さらに辺野古移設に反対する稲嶺名護市長は、米軍訓練用の基地が返還されないように防衛局に要請したこともある。
また、ほとんどの米軍基地は「銃剣とブルドーザー」で追われて強奪されたのではなく、住民が合意の上提供したものであり、住民が激しく抵抗したのは宜野湾市の伊佐地区のみである。
>みずから土地を奪っておきながら、政府は、『老朽化したから。世界一危険だから。沖縄が負担しろ。いやなら代替案を出せ』と言う。こんな理不尽なことはない」と述べました。
翁長知事はなにかというと、自己決定権の確立などと大風呂敷を広げるが、普天間基地の移設先を問われると政府で探せと、開き直る。
過去19年間も政府が模索した結果、辺野古移設が唯一最適と考えたからこそ粛々と作業を始めているのではないか。
ガキの喧嘩じゃあるまいし、頑なに「反対、反対」と叫ぶなら対案を示すのが県知事の責務ではないか。
さぁ、翁長知事の要請を受け入れ「粛々と」の使用に封印し、さらに安倍首相との初会談も実現した。
翁長知事の残された手段は埋め立て承認の瑕疵を見つけることになった。
だが、その間も埋め立て作業は粛々と進んでいる。
【おまけ】
沖縄2紙は、辺野古でフェンスを汚す暴徒の群れを「市民」と報じ、これをボランティアで清掃する地元住民らを米軍の手先であるかのように捏造報道をする。
沖縄2紙が決して報道することのない地元住民のフェンス清掃活動を八重山日報が報じた。
八重山日報 2015年4月17日
辺野古「米兵と交流の歴史」 地元住民がフェンス清掃 キャンプ・シュワブ 米軍フェンスの異物を取り除く住民ら=15日夜、米軍キャンプ・シュワブゲート前=名護市辺野古 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で14日夜、辺野古在住の青年16人が、普天間飛行場の辺野古移設反対派が汚した同ゲートのフェンスを清掃する活動を行った。参加者の徳田真一さん(30)は「辺野古区は何十年も米兵との交流があり、地域経済と結びついてきた。キャンプ内の米兵が行き来しやすい環境にしたい」と強調した。
キャンプ・シュワブは移設予定地に隣接しており、移設反対派による抗議活動が連日繰り広げられている。
☆
【おまけ】その2
手登根 安則さん·「辺野古区民の苦悩(シェア引用自由)」
私の友人が入手してくれました。
決してマスコミが報道しない地元区民の悲痛な声が記載されています。
静かで平穏だった名護市辺野古区がいま、全国の活動家の聖地となり...
昼夜問わず活動家らが入り浸り騒音を撒き散らし道路を占拠する。
そして区の水源に小便をする・・・
今の現状に苦しむ区民の声を皆さん、ぜひ感じとってください。
マスコミの報道する「地元の意思」とは、区民のことではありません。
読むほどに胸が苦しくなり、涙が出そうになります。
どうして区民がこんなにも苦しまなくてはならないのか?
辺野古を「標的の村」にしているのは、沖縄サヨクではないのかと。
※なおこの陳情は、名護市議会にて与党多数で「継続審議」となっています。
与党とは、ここのヘイワ団体と枕を共にする皆さんのことです。
「ヘイワ団体による集団リンチ。(連続写真16枚)」
おはようございます。
木々のざわめきが止まった静かな南の島の朝です。
一昨日のキャンプシュワブ Gate1での出来事。
動画を撮影していた私たちから離れた場所で、信じられないことが起きていました。
ヘイワ団体が己の表現の自由と称して散々に汚したキャンプシュワブのフェンスを、地元辺野古区の若者たちが清掃したのですが、その作業を見守ろうとやってきた男性を活動家9人が取り囲みました。
男性は清掃作業が終わって撤収する若者たちからはぐれたところを活動家に取り囲まれてしまったのです。
取り囲んだ活動家の中には、あの平和運動のシンボルと評される方の姿がありました。
そして彼らは男性を取り囲んで掴みかかり、マスクとフードを剥ぎ取り、更にフードを引っ張ったり、覆いかぶさるなど暴力を振るい続けたのです。
襲われた男性は言葉にならない恐怖の渦中でなす術がありませんでした。
唯一、頼りに出来たのはたった一人の警察官。
むろん9名の活動家を排除することなど出来るはずもなく、被害男性を庇うだけで精一杯だったようです。
それでも被害男性は警察官の腕を掴み、この状況から抜け出そうと必死になっていました。
写真を見て気づいたことがあります。
大勢で一人を痛めつける様子をほくそ笑んで見ている男がいることです。
集団で取り囲まれ暴行を加えられ、必死に警察官に助けを求めている姿を見てほくそ笑む。
これが彼らの目指す平和なのか?
これも報道されることの無いヘイワ団体の恐ろしくも恥ずべき姿。
そして平和の象徴として崇められている男の姿。
狂っているとしか思えない。
▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/latest/yaeyamanippo.html
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●中国脅威論への稚拙な反論
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●リアリティを欠いた楽観論
●東アジア共同体研究所に見る尖閣問題
●「棚上げ論」は中国が「領海法」で反故
―保守派は予算獲得、革新は基地の撤去―
●政治家は真剣に問題解決に当たれ
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