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日米戦争勃発!【慰安婦問題の日米歴史戦】

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 確か当日記が最初に取り上げた歴史問題は従軍慰安婦問題と記憶する。

約10年前のことだが、「従軍慰安婦は捏造である」と書いた筆者に対し、大学院で歴史専攻の博士課程を修了した称するサヨク読者が、「素人に何がわかる」みたいな高圧的な態度で猛反撃を受けた。

当時の筆者はまだ真面目だったのか、深夜遅くまで「自称専門家」と討論の応酬をした。

結局、論理的反撃に詰まった「専門家」が本論以外の罵詈雑言に走ったので、その部分のみ削除し、議論を打ち切った。 今でも当時の議論はそのまま残してあるので、興味のある方はどうぞ。

 

朝日新聞が自白したことにより、捏造慰安婦問題は国内的には一応決着したように見える。 だが実態はそう簡単ではない。 朝日新聞は慰安婦問題を捏造したことを認めたにもかかわらず、謝罪はしていない。 謝罪どころか捏造者の一人である植村隆元朝日新聞記者は、西岡力教授や週刊文春を相手取って提訴したというから、盗人猛々しいにもほどがある。 反省無き朝日新聞に集団訴訟が提訴された。
「朝日新聞」を8700人が集団提訴 慰安婦問題「虚偽報道で人格傷つけられた」
1人「1万円」の慰謝料と謝罪広告求める
産経ニュース(2015/1/26)
ところが米国に住む日系人たちは慰安婦の像の建立などで、大変な迷惑を被っており、捏造された慰安婦の記述が教科書にまで掲載されているという。 これを放置している限り、捏造慰安婦問題が終わったということは出来ない。 米教科書の慰安婦に関する記述訂正で、日米の歴史学者の間で「日米戦争勃発」である。
【歴史戦】米教科書「慰安婦」8カ所は事実無根 秦氏ら有識者19人が訂正要求 産経新聞2015年3月17日(火)21:07

【歴史戦】米教科書「慰安婦」8カ所は事実無根 秦氏ら有識者19人が訂正要求
(産経新聞)

 米国の公立高校で使われている世界史教科書に、旧日本軍による慰安婦強制連行など事実と異なる記述がある問題で、現代史家の秦郁彦氏ら日本の有識者19人が17日、明確な事実誤認部分8カ所について、教科書出版社に訂正を求める声明を公表した。記述をめぐっては、執筆者を含めた米国の歴史学者19人が日本政府の訂正要求を拒否する声明を出しており、秦氏らは同人数の19人の連名で反論。米国で浸透する「慰安婦=性奴隷」との誤った認識の払拭を図りたい考えだ。

 この教科書は米大手教育出版社「マグロウヒル」の「伝統と交流」。秦氏は同日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で行われた討論会の場で、事実誤認部分を明らかにした。

 秦氏らの声明では、慰安婦強制連行の記述について、米国の歴史学者19人の声明が強制連行や性奴隷を断定する根拠に吉見義明・中央大教授の調査などを挙げていることから、「吉見氏は著書の中で、慰安婦のうちの『最多は(コリアン・ブローカーに)だまされて』慰安婦になったと記している」と指摘。さらに「吉見氏はテレビの討論番組でも『朝鮮半島における強制連行の証拠はない』と述べている」とした。

 慰安婦の人数を「約20万人」と記述している点についても、秦氏の推計では約2万人だとして「誇大すぎる」と強調。「慰安婦を天皇からの贈り物として軍隊にささげた」との記述には「教科書としては、国家元首に対するあまりに非礼な表現」と強く批判した。

 この問題をめぐっては、昨年11月と12月、外務省がマグロウヒル社に記述の訂正を要請。米紙によると、同社は「記述は史実に基づく」としてこれを拒否。米国の歴史学者19人も2月に「国家による圧力」などとする声明を出している。

     ◇

 【米マグロウヒル社の世界史教科書「伝統と交流」】カリフォルニア州やテネシー州をはじめ広い範囲の一部の公立高校で使われており、先の大戦を扱った章で「日本軍は14~20歳の約20万人の女性を慰安所で働かせるために強制的に募集、徴用した」「逃げようとして殺害された慰安婦もいた」などと記述。江戸時代を考察する項目の地図には「日本海(東海)」と韓国側の呼称も併記されている。

                ☆

>・・・米国の歴史学者19人の声明が強制連行や性奴隷を断定する根拠に吉見義明・中央大教授の調査などを挙げていることから、「吉見氏は著書の中で、慰安婦のうちの『最多は(コリアン・ブローカーに)だまされて』慰安婦になったと記している」と指摘。さらに「吉見氏はテレビの討論番組でも『朝鮮半島における強制連行の証拠はない』と述べている」とした。

秦氏が米学者が根拠にしていると指摘する吉見義明・中央大教授の慰安婦論については次のブログを参照していただきたい。

池田信夫 blog : 主犯は吉見義明氏である

 

【歴史戦】2015.3.17 21:07更新
慰安所通い 誇張も指摘 証拠に基づく討論呼び掛け 米教科書「慰安婦」記述

米世界史教科書の記述訂正を求める声明を発表する現代史家の秦郁彦氏(左)。右は大沼保昭明治大特任教授=17日午後、東京都千代田区の日本外国特派員協会(鴨川一也撮影)

 現代史家の秦郁彦氏ら日本の有識者19人が発表した声明は、事実無根の記述とともに荒唐無稽な誇張表現も指摘した。

 「慰安婦たちは、1日あたり、20人から30人の男性の相手をさせられた」

 マグロウヒルの教科書では、慰安婦の勤務実態について、こう表現している。

 その前段で慰安婦の人数を「約20万人」と記述していることから、秦氏らの声明は、単純計算で旧日本陸軍は慰安婦から毎日400万~600万回の性的な奉仕を受けていたことになると指摘。

 その上で、慰安所が設けられた地域の旧日本陸軍の兵力を考慮すると、全員が毎日、頻繁に慰安所に通ったことになると分析した。

 秦氏は「兵士たちは戦う暇がないほどで、それほど誇大な数字が教科書に記述されている」と話した。

 慰安婦の出身も、「大半は朝鮮および中国」と記述されているが、秦氏の推計によれば、約2万人の慰安婦のうち、最多は日本人で約8千人、朝鮮人は約4千人、中国人やその他が8千人で、誤りだとした。

 

【追記】

 

上記に関する藤岡信勝拓殖大学教授のコメントを紹介します。

         ★

藤岡 信勝 

 

3月17日、有楽町の外国人記者クラブで、「アメリカの歴史家19人の声明」に対抗して、「19人の日本人歴史家有志」によるマグロウヒル社への訂正勧告を、秦郁彦先生が公表しました。主要な文書は、今月末から来月初めに発売される、『WiLL』と『正論』に掲載されますが、一足先に、私のタイムラインでご紹介します。
 以下、まず、マグロウヒル社の歴史教科書の「慰安婦」と題された記述を掲載します。以前にこのタイムラインに拙訳を掲載したことがありますが、ここでは外務省の仮訳がありますので、それを使います。アンダーラインは私(藤岡)が付けたもので、問題点を参照しやすくするためです。
 次に、訂正勧告の全文を掲載します。
 私は、これによって、歴史戦をたたかう上で、大げさにいうと、太平洋のど真ん中に航空母艦を一隻配備したと同じような、言論戦の拠点ができたと考えております。

慰安婦
 戦時における女性の経験は、常に、気高いもの、力を与えるものばかりであったわけではない。日本軍は、「慰安所」ないし「慰安施設」と呼ばれる軍用売春宿で働かせるために、最大で20万人にも及ぶ14歳から20歳までの女性を、強制的に募集し、徴集し、制圧した。日本軍は、部隊に対し、天皇からの贈物であるとして、これら女性を提供した。これら女性は、朝鮮、台湾及び満州といった日本の植民地、また、フィリピン及びその他の東南アジア諸国の占領地の出身である。女性の大半は朝鮮及び中国の出身である。
 いったんこの帝国の売春サービスに強制的に組み込まれると、「慰安婦」たちは、一日あたり、20人から30人の男性の相手をさせられた。戦闘地域に配置され、これら女性はしばしば、兵隊らと同じリスクに直面し、多くが戦争犠牲者となった。他の者も、逃亡を企てたり、性病にかかったりした場合には、日本の兵士によって殺害された。戦争の終結に際し、この活動をもみ消すために、多数の慰安婦が殺害された。日本兵のための慰安所の設置の背景には、中国人女性に対する大量強姦の発生した南京の恐怖があった。そのような残虐行為の発生を回避するために、日本軍は別の戦争の恐怖を生み出した。戦争を生き延びた慰安婦たちは、深い恥辱を経験し、過去を隠したり、または、家族から絶縁を受けたりした。彼女らは、戦後も、慰安や平静を得ることはほとんどなかった。(外務省仮訳)

    McGraw-Hill社への訂正勧告

                              2015年3月17日

        19人の日本人歴史家有志
     
前 文

 2015年2月11日の産経新聞は、米国の公立高校等で使われている世界史の教科書に、旧日本軍による慰安婦強制連行など事実と異なる記述がある問題で、昨年11月と12月に日本の外務省が出版元のマグロウヒル社と執筆者のジーグラー教授(ハワイ大学)に訂正を申し入れたことを報道した。2月7日の東亜日報、2月10日のワシントン・ポストも同様の記事を掲載した。
 それが契機となって、1月2日の全米歴史学会の年次大会にさいし、19人の歴史家有志が、アレクシス・ダデン教授(コネティカット大学)がとりまとめ役で、吉見義明教授に代表される「日本の歴史家たちと連帯」して、出版社と執筆者を日本政府の「検閲」から守ろうと呼びかける声明を作成、学会の月報3月号(3月2日発行)に掲載された(別添資料1参照)。
 われわれは外務省が申し入れた内容は知らされていないが、マグロウヒル社の教科書『伝統と遭遇』の第5版853ページで「慰安婦」と題した記述を検分すると、多くの不適切な箇所を発見した。とりあえず、下記のような8箇所の事実誤認部分(①~⑧)に限定して、理由を付し、マグロウヒル社が自発的に是正されるよう勧告するものである。

教科書のコラムのテキスト

 以下に、マグロウヒル社の教科書の書誌情報と、コラム「慰安婦」の全文を掲載する。続いて、文中に①から⑧まで下線を引いた箇所について、コメントで問題点を指摘した

J.H.Bentley and Herbert F.Ziegler, Traditions & Encounters: A Global Perspective on the Past, McGraw-Hill, 2011, p.853.

Comfort Women Women's experiences in war were not always ennobling or empowering. The Japanese army ①forcibly recruited, conscripted, and dragooned ②as many as two hundred thousand women ③age fourteen to twenty to serve in military brothels, called "comfort houses" or "consolation centers". The army presented the women to the troops ④as a gift from the emperor, and the women came from Japanese colonies such as Korea, Taiwan, and Manchuria and from occupied territories in the Philippines and elsewhere in southeast Asia. The ⑤majority of the women came from Korea and China.
  Once forced into this imperial prostitution service, the "comfort women" catered to ⑥between twenty and thirty men each day. Stationed in war zones, the women often confronted ⑦the same risks as soldiers, and many became casualties of war. Others were killed by Japanese soldiers, especially if they tried to escape or contracted venereal diseases. At the end of the war, soldiers
⑧massacred large numbers of comfort women to cover up the operation. The impetus behind the establishment of comfort houses for Japanese soldiers came from the horrors of Nanjing, where the mass rape of Chinese women had taken place. In trying to avoid such atrocities, the Japanese army created another horror of war. Comfort women who survived the war experienced deep shame and hid their past or faced shunning by their families. They found little comfort or peace after the war.

コメント

① forcibly recruited, conscripted 19人の米歴史家の声明で、連帯する日本の歴史家たちの中でただ一人実名で言及されている吉見義明は、著書の中で、慰安婦のうちの「最多は(コリアン・ブローカーに)だまされて(deceived)」慰安婦になった、と記している(Yoshimi Yoshiaki, Comfort Women, Columbia University Press, 2000, p.103)。
吉見は日本のテレビの討論番組でも、「朝鮮半島における強制連行の証拠はない」と述べている。
 朝鮮半島における慰安婦の調達では、当事者の多くは朝鮮人が占めており、関係者の相互関係の全体像は、次の模式図で表される。

Japanese Local Troop
|←  contract  → | |
  Parent → Broker → Brothel Owner or Pimp   ←-→ Comfort Station
(Korean) (Korean) (Korean and Japanese) contract |
| ↗ Soldier
Daughter (Japanese and Korean)

② as many as two hundred thousand women この数字は過大すぎる。秦郁彦は⑤で示したように、約2万と推計、吉見義明は「最低でも5万人前後」(『歴史学研究』845号、2008年、p.4)と記述している。また、⑥の解説をも参照せよ。

③ age fourteen to twenty 1945年フィリピンで米軍の捕虜になった慰安婦20人(日本人11,朝鮮人6,台湾人3)の調査カードによると、うち19人が20歳以上である。(US National Archives, RG 389-PMG)。twenty は twenties と修正すべきである。

 ④ as a gift from the emperor 教科書としては、国家元首(national head)に対する、あまりに非礼な(too impolite)表現である。
 
 ⑤ majority of the women came from Korea and China 秦の推計では、全慰安婦数は約2万人で、そのうち最も多数を占めるのは日本人の約8000人、朝鮮人はその半数の約4000人、Chinese and others は約8000人であった。

⑥ between twenty and thirty men each day ②と⑥は、きわめて誇大な数字であり、自己矛盾(self-contradiction)の関係にある。「20万人の慰安婦」(②)が「毎日20人~30人の男性を相手にした」(⑥)とすれば、日本軍は毎日400万回~600万回の性的奉仕を調達したことになる。他方、1943年の日本陸軍のoverseas兵力(strength)は約100万であった。教科書に従えば、彼らは全員が「毎日、4回~6回」慰安所にかよったことになる。戦闘する暇も、まともに生活する暇さえもなくなる。

⑦ the same risks as soldiers 慰安婦と看護婦は戦闘地域ではない後方の安全な場所で勤務していた。前線 front line で兵を慰安婦の護衛に割く余裕はなかった。

 ⑧ massacred large numbers of comfort women 根拠史料は何なのか。もしそういうことがあれば、東京裁判や各地のBC級軍事裁判で裁かれているはずであるが、そういう記録はない。何人を、いつ、どこで殺害したか、証拠がなければ教科書に書くことは適切でない。秦は、慰安婦の死亡率を日赤看護婦(26,295人)の死亡率4.2%とほぼ同じと推定した。(秦『慰安婦と戦場の性』p406)

19人の日本人歴史家有志

秦 郁彦 Ikuhiko HATA 日本大学

明石 陽至 Yohji AKASHI 南山大学
麻田 貞雄 Sadao ASADA 同志社大学
鄭 大均 Daekyun CHUNG 首都大学東京
藤岡 信勝 Nobukatsu FUJIOKA 拓殖大学
古田 博司 Hiroshi FURUTA 筑波大学
芳賀  徹 Tohru HAGA 東京大学
長谷川三千子 Michiko HASEGAWA 埼玉大学
平川 祐弘 Sukehiro HIRAKAWA 東京大学
百地 章 Akira MOMOCHI 日本大学
中西 輝政 Terumasa NAKANISHI 京都大学
西岡  力 Tsutomu NISHIOKA 東京基督教大学
呉  善花 Sonfa OH 拓殖大学
大原 康男 Yasuo OHHARA 国学院大学
酒井 信彦 Nobuhiko SAKAI 東京大学
島田 洋一 Yohichi SHIMADA 福井県立大学
高橋 久志 Hisashi TAKAHASHI 上智大学
高橋 史朗 Shiroh TAKAHASHI 明星大学
山下 英次 Eiji YAMASHITA 大阪市立大学

*名前の順番は、ファミリーネームの英語表記のアルファベット順とした。

 

 【追記】2

歴史戦】慰安所通い 誇張も指摘 証拠に基づく討論呼び掛け 米教科書「慰安婦」記述

 

 

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