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翁長沖縄県知事の就任会見

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中国の歴代王朝が編纂する歴史書は正史と呼ばれる。その名から推測し、「正しい歴史」を略したものと考えられがちだが、実際には現王朝を正当化するため前の王朝を実際以上に悪く書くため、事実と異なることも記載される例が多いという。

さて、9日は仲井真前知事の最後の任期日であったが、例年県庁前広場で行われる県民有志による労いの意を込めた「歓送式」は、県庁内に乱入した暴徒の群れとのトラブルを避け、職員たちだけによる異例の「密室の離任式」をせざるを得なかった。

翌10日は、翁長新知事の就任式が行われたが、この間の新旧知事の交代劇を報じる沖縄タイムスは、まるで中国正史を髣髴させる新聞版「琉球正史」を読むかのような錯覚に陥れられた。

民主主義を否定した悪の帝王・仲井真知事が、民主主義を主張する正義の市民によって、怒号を浴びつつ伏魔殿の県庁を放逐された・・・こんな印象の記事が紙面を乱舞した。

 

ここ数日間の政権交代劇を報じる沖縄タイムスは、中国の歴史書「正史」に記載を髣髴させるものがある。

 

 

新聞の論調を知るため読者は社説を読む。特に沖縄紙のような偏向度の高い新聞の場合、読者はある程度は眉に唾の批判姿勢を保ちつつ読む傾向にある。 だが「コラム」のような軽い読み物タッチの場合だと、既に定説化された意見を基に書かれていると勝手な思い込みに陥り、批判精神を忘れて鵜呑みにする場合が多い。

例えば昨日の沖縄タイムス・コラム[大弦小弦]では、詳しい根拠は示さず前知事は「民主主義を否定するかのような振る舞い」などと否定的な決め付けをしている。

コラム子は何をもって「民主主義の否定」というのか理由は書いていないが、昨年12月の辺野古埋め立て承認や、直近では退任前の工事変更の承認だと推測できる。だが法律に従がった仲井真知事の筋論には一言も触れていない。 新聞のコラムとは欠席裁判そのものである。

<南海の追い風を受け、翁長雄志丸がきょう、東京の荒波を見据えて出港する。前職の民主主義を否定するかのような振る舞いの後だけに、満を持しての船出だ>   仲井真前知事が数々の業績を残したことは紛れもない事実であるが、それを全く無視して歴史の評価も待たず一記者の分際で「民主主義を否定する」知事であるかのように断罪するコラムに沖縄タイムスの傲慢さを感じる。   沖縄紙の記者はかつて驕り高ぶった挙句「沖縄の民意は我々新聞が作る」という名文句を吐いた。   その他に「沖縄の歴史は我々新聞が作る」の文言が加わったようである。

<▼両脇も政治家出身で固める。翁長氏を支援するために県議でただ1人、自民を離党した浦崎唯昭氏(71)と、知事選の立役者で那覇市議会議長の安慶田光男氏(66)だ。無難な航海を目指すなら県庁OBを起用したはずだが、しーじゃ(年上)の盟友を立てた論功行賞人事と見られかねない選択である>

<▼東京の海は、3氏が勝手知ったる古巣の政権とはいえ、新基地建設をめぐる態度は鉄壁だ。ちょうど1年前に知事が失った政治への信頼を、論功行賞人事とは言わせない政治を、4年間で見せてほしい。(与那嶺一枝)>

自分らが作った翁長知事が論功行賞の人事を行っても中国の正史の通りで、記者が現王朝の人事を批判することはない。   「論功行賞人事と見られかねない」とやんわり表現しているが、これこそが論功行賞そのものではないか。

翁長沖縄県知事の就任会見の全文

沖縄タイムス 2014年12月10日 14:09

 

  10日午前の翁長雄志新知事の就任会見での冒頭あいさつと、記者との質疑応答は次の通り。

 

【冒頭あいさつ】 

 

 ハイサイ、グスーヨー、チューウガナビラ。県民のみなさん、本日をもって沖縄県知事に就任しました翁長雄志でございます。先ほど高良副知事から事務引き継ぎを受けて、沖縄県知事として公務を開始いたしております。

 

 このたびの県知事選の結果を受けて、公約実現に全力を傾けて頑張っていきたいと思っております。基地問題につきましては戦後70年になり、0・6%の面積に74%の米軍専用施設があるのは、やはりいくらなんでも理不尽でないかとということをベースにしながら、ぜひ日本の安全保障は日本国民全体で考えてもらいたいと訴えていきたいと思っております。

 

 私も日米安保体制にはたいへん理解をもっているわけですが、やはり、この沖縄の過重な基地負担はぜひとも日本全体で考えて頂きたいとこのように思っております。このような認識のもと、日米両政府に対しまして、過重な基地負担の軽減、日米地位協定の抜本的な見直しを求めるところに、騒音問題や軍人軍属による犯罪など、米軍基地から生じる諸問題に取り組みたいと思っております。

 

 普天間基地の辺野古基地(移設)については昨年1月に東京要請をしました。普天間の県外国外、あるいは県内移設はやらないように、あるいはオスプレイの配備撤回を要請したが、残念ながら一顧だにされませんでした。

 

 去年の埋め立て承認を受けて、新辺野古基地が大変厳しい環境になると思いますが、私からすると、あの美しい大浦湾を埋めて辺野古の基地を造ることをやめてもらいたいと。こういうことで、これからいろんな埋め立て承認の法律的な瑕疵(かし)がないかどうか、こういうことを検証しながら専門家の意見を踏まえ判断を下したいと思っております。

 

 また、沖縄振興については沖縄21世紀ビジョンの発展、それから新たな沖縄振興特別措置法、土地利用推進法の制定、沖縄振興交付金の創設が実現がされている。その点については一歩一歩の前進がしていると思っている。

 

 来年は沖縄戦終結から70周年。その節目の中である意味、歴史の新しい一ページを開くなかで、知事に就任したことを重く受け止め、全力を挙げて頑張りたい。県政運営にあたりましてはアジアのダイナミズムを取り入れる中に、沖縄のこれからの経済発展、日本とアジアと結び付ける架け橋となる。こういう役割があろうかと思います。

 

 その原点となるのはこの沖縄が何百年にわたる自然、歴史、伝統、文化など守り育ててきたソフトパワーが生かせるのではないかと思っております。

 

 特に琉球王朝時代の万国津梁(ばんこくしんりょう)の精神、世界の架け橋になる、アジアの架け橋になる。こういったものを私たちの先祖が私たちに引き継いでくれました。

 

 そういう意味ではアジアのダイナミズムに対して沖縄が果たす役割は大変大きいのではないかと考えています。

 

 そういう中で、現に進んでいるのが国際物流拠点、情報通信産業の拠点、国際観光リゾート産業。こういったアジアを視野に入れたもろもろの産業がいま大きく開こうとしている。

 

 そういう中に、「誇りある豊かさを」という私の選挙中のスローガンを取り入れながら、ぜひとも沖縄県の発展に力を尽くしていきたいと思っております。

 

 基地の問題、経済の問題、県民生活などいろいろある。こういうことをぜひとも21世紀ビジョンの実現に向けて私自身一歩一歩頑張っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。県民のみなさま、これからも一生懸命がんばりますので、よろしくご指導をお願いします。

 

 イッペー、ニフェーデービル。

 

 

 

【記者】

 

 あらためて辺野古新基地を造らせない方針や決意。承認取り消し、撤回に対する考え方を。

 

【知事】

 

 先ほどの県民の方々へのごあいさつの中でも申しあげたわけですが、やっぱりあの美しい大浦湾を埋めて新しい基地ができるというのは、どうしても今日までの沖縄の69年におよぶ事情を考えると、やってはいけないと思っております。埋め立ての変更申請などいろんな形が出されているが、これはしっかりと検証をして、まずは知事の権限でどこまで検証の中で進めていけるのか、まずは第一にやっていきたい。そういった検証の中で、法律的な瑕疵がないかどうか、瑕疵があれば取り消しが視野に入ってくる。専門家の意見を聞きながら、しっかりと検証したい。そういったものの上に立って状況の変化によっては新たな公益といいますか、そういうものから撤回も視野に入るという法律論もありますので、こういうことも考慮に入れながら、新辺野古基地は造らせないというかたちで私の県政運営の柱にしていきたいと思っております。

 

>美しい大浦湾を埋めて新しい基地ができるというのは、

 

現王朝を正統化するために嘘を見逃すのは中国の「正史」と同じ。 記者たちの質問に突っ込みがない。

「大浦湾を埋める」も「新しい基地ができる」も真っ赤な嘘ではないか。

 

>瑕疵があれば取り消しが視野に入ってくる。専門家の意見を聞きながら、しっかりと検証したい。そういったものの上に立って状況の変化によっては新たな公益といいますか、そういうものから撤回も視野に入るという法律論もありますので

「瑕疵があれば」・・・すべては仮定の話ではないか。

仮に瑕疵があったとしても、国が提訴した場合法律論よりイデオロギー論を重んじるサヨク弁護士では逆立ちしても勝てるはずはない。それを一番承知していたのが翁長氏自身であり、だからこそ「取り消し・撤回」を公約に入れなかったのではないか。

今頃、「撤回も視野に」などと寝言をいっても、支援者の共産党や社民党が黙っていないだろう。

 

【記者】

 宜野湾市長から要請があった普天間飛行場の返還や危険性の除去についての知事としてどう取り組むか。

【知事】

 昨年の埋め立て承認と前後しまして、5年間の運用停止をするという4項目の措置がございますけども。ぜひともそれは可能であるなら、実現に向けて日本政府で力を貸して頂きたいとこのように思っています。ただ、新辺野古基地の建設を県政として認めるわけにはいきませんので、そのような中で考えるなら、新辺野古基地を造らせないということが普天間の固定化につながるかということになりますが、10年ほど前にラムズフェルド元国防長官ががおいでになったときに、普天間は世界で一番危険であるとの言葉を残された。やっぱり普天間の固定化はこれは大変厳しいだろうと思っております。よく代替施設は沖縄側が探すべきだとの話もあるが、戦後、沖縄は自ら基地を提供したことはない。自ら提供したわけでもない基地が世界一危険な基地になったからと言って、代替施設を考えるというのは理不尽ではないかと思う。この件は日本政府がしっかりと対応していただきたいなと思っております。

>10年ほど前にラムズフェルド元国防長官ががおいでになったときに、普天間は世界で一番危険であるとの言葉を残された。

「世界一危険な基地」はラムズフェルド元国務長官の発言、というのは真っ赤な嘘。 ケビン・メア氏がラムズフェルド氏本人に直接確認している。

>代替施設を考えるというのは理不尽ではないかと思う。この件は日本政府がしっかりと対応していただきたいなと思っております。

日本政府の判断に反対はするが、代替施設は日本政府で考えろ・・・これではガキの無い物ねだりと同じ。 だから普天間は固定化するんだよ!(怒)

全般的に記者の切り込みに甘さが目立つ会見。

翁長新王朝への気遣いなのか。

それに逐一新知事の「多弁で空虚」な答弁に反論していたら血圧が上がる。

今日はこのくらいで勘弁しておいて、以下は略す。

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