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昔の時代劇映画は分かりやすい。
正義の剣士と悪代官や悪徳商人の顔は、一見しただけで善悪がわかる風貌をしているからだ。
顔を真っ白にメイクした主人公に対し、行灯のもとで密談をする悪代官と越後屋はいかにも憎憎しい形相の悪役専門役者。行灯の灯が顔の陰影をきわだたせ、悪の面構えを強調する。
沖縄タイムス、琉球新報ら沖縄メディアが報じる11月の知事選は、善悪を際立たせるという点では時代劇並で実に分かりやすい。
悪代官・菅官房長官の命を受けた悪徳商人・仲井真県知事はジュゴンの住む大浦湾の埋め立てを承認し、住民の反対を踏みにじって新基地建設を目論む悪役だ。
一方、悪代官・悪徳商人に敢然と立ち向かう勧善懲悪の正義の剣士の登場を、かわら版(沖縄2紙)などが煽り立てる。
満を持してついに立ち上がった白塗りならぬ〇〇着用の正義の剣士。
それが翁長那覇市長だ。
「正義の男」の県知事選立候補表明である。
そこで今朝のかわら版(沖縄タイムス)の大見出し。
■一面トップ
翁長氏「辺野古断固反対」
知事選正式に出馬表明
建白書を重視
■二面トップ
支持の広がりアピール
新基地手法注目
■社会面右トップは悪代官側の悪行を糾弾、翁長氏を支援するこの見出し
「海保、事前排除に軸足」
「市民発言に反応先回り
カヌー十数隻押収
■社会面左トップ
翁長さん「結束」強調
脱基地依存熱く
沖縄タイムス 2014年9月13日 14:14
那覇市長の翁長雄志氏(63)は13日午後、那覇市民会館で会見し、11月16日投開票の知事選への出馬を正式に表明した。知事選と同日選挙の公算が大きい那覇市長選に翁長氏の後継として出馬予定の城間幹子氏(63)も同席した。
翁長氏は知事選の重要争点となる米軍普天間飛行場返還問題で、名護市辺野古の新基地建設に「断固反対」の立場を表明。「沖縄が厳しい岐路に立つ今、沖縄の未来を開くため私に期待する声、私の力が必要という声に応えて揺るぎない思いを抱き、知事選に挑もうと固く決意した」と述べた。
☆
新聞が争点を「辺野古移設」に持っていこうとするのに、肝心の翁長氏「辺野古断固反対」を叫ぶだけで具体的な戦略については、記者との一問一答でものらりくらりで具体策に欠け、9日の那覇市議会代表質問(後述)で、久高友弘(自民・無所属・改革の会)の鋭い質問をごまかしたのと同様に戦う前から敵前逃亡の体たらくだった。 (だが、これを報じる沖縄2紙のまなざしは暖かい)
辺野古に関する記者との質疑応答を一部引用する。(翁氏の答弁の赤字部分は筆者が氏の本音を忖度して付け足した)
ーー辺野古に反対する具体的な方法は。 埋め立て承認の撤回を考えるか。
「・・・県民はおそらく、取り消しも撤回もぜひやってほしいと思っている。 まずはこの知事選に勝ち、承認そのものを私たち県民の力で取り消し、そして相談するなかで、皆で力をあわせてやれるように頑張りたい」 (皆で考えてくれ、私は知らない)
ーーー作らせない具体的な方法を改めて聞きたい。
「・・・いま具体的に、ああするこうするとは私一人の都合では申しあげられない。・・・」(皆で考えてくれ。 具体的方法が有れば私が知りたいくらいだ。)
実に呆れ返った出馬表明だが、一番の争点に対し何の考えも持たない人物を支援する人達の気持ちが理解できない。
記者会見に先立つ9月7日の那覇市議会でも、正義の剣士は久高友弘(自民・無所属・改革の会)議員の「防衛及び安全保障について」の質問に自分は冒頭の2件にのみ曖昧な答弁をし、後は「無回答」か、総務部長にピンと外れの代弁をさせる無責任振りであった。
以下に、那覇市議会でに無責任な市長答弁について触れておく。
質問者:久高友弘(自民・無所属・改革の会)
1・防衛及び安全保障について
ーー現在、普天間基地の辺野古移設への反対で政府に立ち向かっておられるが、知事になったら辺野古問題以外は、日本政府と協力していかれるつもりか伺う。
翁長那覇市長「政府とは是是非非出対応する」(貰うべきものは当然貰うよ)
ーーー普天間を移設せずに危険性を除去する方法があるか。 もし移設するとしたら辺野古以外に移設先があるか。 県外、国外を移設先とするなら何年先に移設するか、具体的に考え方を問う。
市長「全国民で考えるべき問題」(私は知らない。皆で考えてくれ)
ーー県政野党6団体は7月擁立にあたって候補者に求めていた辺野古埋立て承認について「承認を撤回し政府に事業の中止を求める」から「新しい知事は承認撤回を求める県民の声を尊重し、辺野古新基地は作らせない。」に修正された。 翁長市長は、辺野古埋め立てで承認を撤回し、事業の中止を求める考えか伺う。
市長「・・・・」(無回答)(そんなこと知るわけないだろうが。 私は知事にないたいだけだ。)
他に関連質問を約10項目問いただしたが、市長の答弁は上記二件のみで、後は総務部長が論点をずらした無責任な回答で時間潰しを計った。
市長が臨席しているにも関わらず、知事選の争点というべき「辺野古移設」に関しては本人は応えず、総務部長に代弁させたことに対し、傍聴席からブーイングが起きた。
勿論翌日の沖縄2紙に「那覇市長の無責任答弁」に触れた記事は一行もなかった。
仮にこれが仲井真知事がこのような無責任な答弁をしていたtら、翌日の沖縄2紙は牙をむいて大発狂していただろうに・・・。
翁長氏の発言については、翁長氏自身は辺野古承認の撤回の判断を選挙後に先送りしているにもかかわらず、仲井眞の承認を非難するという卑劣さに良識ある県民なら怒りを露にすべきだ。
仲井眞県知事が「危険な普天間基地の移設」を最優先の目的と考え「辺野古埋め立て」を英断したことに比べ、翁長氏の無責任な態度は、正に対照的である。
<また、辺野古移設に反対を表明していることの本気度を問われた翁長氏は「なかいま知事が埋め立てを承認したことが問題だ」と強調。「承認の撤回と取り消しは法律の側面、実効的なものもあり、内容的にいろんなものを含んでいるが、圧倒的な県民のノーという意思を突きつけた上に立って、物事を構築していく」と語った。花城正樹氏(なは民主)の代表質問への答弁。>(9月12日 沖縄タイムス2面)
選挙の前にぜひとも公開討論会をしてほしい。
翁長氏への質問
Q1)
この発言は自身が県民の意思により当選し知事になった際には承認の撤回、取り消しをするということで間違いないか。
Q2)
行政の長として法律に適合している事項であっても、ご自身の判断で法律は守らないでいいという考えでよいか。
Q3)
民意があれば日本の法律を遵守しなくていいということであれば、どのように県行政を運営するつもりか。
Q4)
那覇軍港の浦添地先への移設返還も、浦添の自然豊かな海岸を埋め立てて新基地を建設することになるが、自身の言われる県民の民意に添えば、知事になったら那覇軍港の移設返還にも反対するということか。
Q5)
自身は保守政治家として日米安全保障に賛成の立場であるとされているが、辺野古以外の米軍基地の存在、石垣、宮古への自衛隊配備、集団的自衛権については肯定されているということよいか。
Q6)
辺野古移設に反対するのであれば、世界一危険な普天間の解決手段を示さなければ、県民は判断できない無責任である。共産党と同じ全基地即時全面返還という立場をとるか、それ以外の具体的手段があるのか明言されたい。
Q7)
東日本大震災の復興の財源に充てるため、全国の国家公務員や、沖縄県、那覇市以外の自治体は大幅に給与カットを行い、負担を分かち持ったが、那覇市は給与カットを行わず、業務の多くは全職員の4割を占める非正規の低賃金、短期雇用の職員に担わせている。自分さえよければいいという考えか。
Q8)
那覇市は県民の生命、安全を守るため全市町村で共同して負担しようという、全県消防広域化、共同指令センター構築に、那覇市の財政負担が多いという理由で離脱し、それに追随する市町村も出たため、他市町村は非効率的な運用をせざるを得ないが、那覇市以外の住民の生命、安全には責任はないという考えか。また、県知事になっても同じ立場ということか。
Q9)
辺野古反対以外の施策は、仲井眞と同じ21世紀ビジョンの実現を図るということであるが、那覇市は一括交付金で費用対効果が不明な龍柱を始め、住民に税金の無駄遣いとされるモニュメントを続々とつくり、包括外部監査では公の施設や指定管理の財政管理ですべてが不適切と指摘されているが、県知事として行政を経営する能力はあるか。
Q10)
自民党本部から出馬要請があったとの報道もあるが、知事になったら自民党と取り引きをし民意を裏切って、辺野古の承認撤回、取り消しをしないのではないかという、県民の疑念にどう答えるか。
☆
口先だけの「反対!」は、
誰にでもできる!
無責任極まる対応で県知事立候補を表明した翁長那覇市長は、
有権者を舐めきっている!
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【追記】
【必見動画】翁長那覇市政疑惑を糾す
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ーお知らせー
■「龍の柱阻止の第2回大会」
曜日:9月17日(水)
時間:18時より受付、18:30開始
場所:県立博物館
主催:住みよい那覇市をつくる会
※入場料無料です。サプライズを用意しています。
☆
■櫻井よしこ氏特別講演会
「沖縄、未来への選択」
日時 9月21日(日)午後2時〜
場所 宜野湾市民会館(市役所の隣)大ホール
参加費 無料
主催 沖縄21世紀ビジョンの早期実現を求める会
問い合わせ vision.kenmin.no.kai@gmail.com
知事選挙が迫っています。
しかし、新聞・マスコミ等ではこの選挙にどのような意義があるのか、争点は何なのか伝えません。
櫻井よしこ先生から、今回の沖縄知事選挙がどのような意味を持つのか、沖縄がどのような可能性を持つのか、ご指摘をいただきたいと思います。
滅多にない機会の上、参加費無料ですのでぜひ御参加下さい。
★
■第37回世日フォーラム沖縄
沖縄と日本の未来を考える講演会
9月7日の統一地方選挙が終わり、いよいよ11月16日投開票の県知事選挙戦に突入しました。3選を目指す自民党推薦の仲井真弘多知事に対し、「オール沖縄」を掲げて、革新諸派の支持を受けた翁長雄志那覇市長、それに元郵政民営化担当相の下地幹郎氏が出馬表明し、保革中道の三つ巴の様相を呈しています。
そこで当フォーラムでは、全国的に人気の高いブログ「狼魔人日記」の管理人である江崎孝氏を招いて、最近の沖縄情勢から見た知事選の行方について講演していただくことになりました。ご多忙とは存じますが、読者の皆様始め、知人、友人の方、万障お繰り合わせの上、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。
演 題 「沖縄がアジアの中心となる日」
〜沖縄の将来にとって誰が知事にふさわしいか〜
講 師 江崎 孝 氏(コラムニスト)
プロフィール;江崎 孝 えざきたかし
1941年 沖縄生まれ。 慶應義塾大学(経済学部)卒業、
東京にて商社勤務の後、沖縄にて貿易会社経営。
同時に雑誌『WILL』や『正論』などで評論活動開始。
現在人気ブログ「狼魔人日記」の管理人、チャンネル桜沖縄支局
のレギュラーキャスターを務めている。
著書『マルチ商法を斬る』、『沖縄「集団自決」の謎と真実』(共著)
【日 時】平成26年10月12日(日)午後1時30分開場
午後2時開演、4時終了
【会 場】沖縄県立博物館・美術館 講座室
〒900-0006 那覇市おもろまち3−1−1
電話 098(851)5401(博物館班直通)
【会 費】1,000円 ⇒ 500円
【主 催】世日フォーラム沖縄
【後 援】世界日報社那覇支局、自主憲法制定沖縄県民会議、勁草会
【連絡先】世日フォーラム沖縄事務局 電話&FAX:098 (862) 9195
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