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東京に彷徨う「欠陥機オスプレイ」の神話

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☆沖縄県内の「告別式」最新情報

★新聞止めても、各地域の折込チラシが見れます。
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 今朝の沖縄タイムス一面トップはこれ。 きょうにもブイ搬入 辺野古新基地 掘削調査へ 陸路でシュワブ内に 日米合意に基ずく普天間基地の辺野古移設が着々と進んでいる様子を伝える記事だ。 辺野古移設反対を叫ぶプロ市民団体が「成田闘争」なみの反対運動をすると息巻いているが、学生運動が盛んだった「成田闘争」当時と現在では、社会的背景も異なるし、国民の安全保障に対する意識も格段に理解が進んでいる。  何より陸続きの成田と違い海に囲まれた沖縄の辺野古に全国の反対派が集結するには空港と港湾を経由する以外に手段はない。 過激派の情報を事前に察知した公安警察が、空港や港湾で張り込めば、そこから警察の目を避けて陸路辺野古に移動するのは困難であり、「成田闘争」の再現はほとんど不可能といってよい。 精々「辺野古移設」を「新基地建設」などと言い換えて、言葉だけの抵抗をするのが関の山だろう。         ☆ お目当ての記事が一面にないので、社会面を見たがここにもない。 オスプレイの記事ならどんな些細な記事でも、針小棒大に報じる沖縄タイムスが「オスプレイ 初めて東京・札幌に飛来」の記事を黙殺するはずがない、と思ったら第2社会面の中段にこんな見出しが。 オスプレイ飛来 横田と札幌に初 オスプレイ反対の「東京行動」を下のだから、「東京に飛来」とした方がインパクトが有るはずなのに、「横田」としたのは、東京行動が都民に歓迎されなかったトラウマが有るからなのか。 オスプレイ 初めて東京・札幌に飛来 【動画】オスプレイ 初めて東京・札幌に飛来7月19日  
オスプレイ、横田から札幌へ=飛行範囲、全国に拡大―市民ら「二度と来るな」・米軍

時事通信 7月19日(土)10時15分配信

 米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ2機が19日、米軍岩国基地(山口県岩国市)から横田基地(東京都福生市など)に移動した後、航空イベントのため札幌市に向かった。オスプレイが東日本を飛行するのは15〜18日に厚木基地(神奈川県)などに立ち寄ったのに続いて2回目で、東京都への飛来は初めて。
 2機は午前7時半ごろ岩国基地を離陸し、同9時20分ごろ、横田基地に着陸した。
 防衛省によると、2機は陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌市東区)で20日に開かれる航空イベントで展示される予定で、横田基地で燃料などを補給した後、19日正午前に相次いで離陸。北日本への飛来も初めてで、飛行範囲が全国に拡大する。
 横田基地西側のゲート前には、同日朝から市民約60人が集まり、「オスプレイ反対」「二度と来るな」とシュプレヒコールを上げた。抗議集会に参加した基地近くに住む70代女性は「これまで何度も事故を起こしているのに、日本中を飛び回ることは許せない」と憤った。
 オスプレイは24機が普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている。政府は沖縄の負担軽減のため同県外への訓練移転を進めており、今後本州などで低空飛行訓練が本格化するとみられる。 

           ☆

沖縄2紙が垂れ流したオスプレイに関するデマ情報を、沖縄2紙しか情報源を持たないキチ外活動が現在も普天間基地前で「危険な欠陥機オスプレイ」出て行けと叫んでいるのは、沖縄のような閉鎖された情報空間ではある程度やむ得ない面もあるとは思う。

だが世界の情報が入り乱れる東京で、「沖縄情報」を鵜呑みにしてデタラメを垂れ流す人々がいるのは驚きである。

>「これまで何度も事故を起こしているのに、
>日本中を飛び回ることは許せない」と憤った。 まだオスプレイが未完成でテスト飛行中の出来事を、あたかも現在でも事故が続出していると信じているのだろうか。 沖縄の反対派は「欠陥機」が嘘であることが知れ渡ると、次の不安を与える材料として騒音を持ち出した。 だが、オスプレイの騒音が従来型ヘリや戦闘機に比べて騒音が少ないことは筆者も含む近隣の住民が一番知っている。 そこで、今度は重低音による低周波の被害を訴え「豚が早産した」などのヤクザの言いがかりのような証言が一時新聞を賑わした。 だが普天間飛行場近辺には産婦人科医院も多く、低周波で豚が早産するなら豚よりデリケートな人間のお産に重大な影響を及ぼすはず。 早産の危険が張るはずなのに、産婦人科医院が移転した話は聞かない。 低周波のデマも最近では新聞から消えたと思っていたら、今度は公党である共産党が、「オスプレイが飛ぶと低周波で心臓のペースメーカーが誤作動する」というトンデモ科学を持ち出してきた。 共産党議員のツイッター 吉良よし子        ✔ @kirayoshiko

オスプレイ来るな!横田抗議行動。墜落事故が相次ぎ、低周波によりペースメーカーの不調を訴える人までいる危険なオスプレイの全国飛来NO‼ 負担軽減というなら基地撤去。国民の命と安全のためにはオスプレイ撤退!日本共産党を代表して挨拶。

3:35 PM - 19 Jul 2014     現在のペースメーカーは低周波で誤作動することはない。

昨日は社民党のバカげたポスターを紹介したが、今回は共産党の苦し紛れにこのような嘘だ。 公党が平気で嘘を垂れ流すのには、呆れて言葉を失う。 社民党と共産党・・・「オスプレイ反対」の「オール沖縄」を主導した翁長那覇市長を支援している政党ではないか。 自称「根っからの保守」といいながら「オスプレイ反対」を叫ぶ翁長那覇市長を、「米軍基地撤去」を主張する共産党・社民党が、11月の県知事候補として推薦するというから沖縄の政界は奇奇怪怪である。
           ☆ オスプレイの低周波に関するトンデモ主張を週刊オブいェクトさんが解説されているので引用する。   2014年07月19日 トンデモ証言「オスプレイの低周波音でペースメーカーが不調になる???」 オスプレイが東京に近い厚木基地や横田基地を利用するようになり話題になっていますが、反対派の主張に「オスプレイの低周波音でペースメーカーが不調になる」という証言が出てきて首を傾げています。


<iframe src="http://www.youtube.com/embed/-y_bFlXjXPA?rel=0" frameborder="0" width="560" height="315"></iframe>
オスプレイ来るな!抗議集会 日本共産党
※3分ごろにペースメーカー不調発言。

しかしペースメーカーという機械は低周波(音)では何も影響は出ません。証言者は思い込みで気分が悪くなっただけの「気のせい」ではないでしょうか? 遠くにあるペースメーカーに影響を与えるには強力な電磁波でも浴びせないといけませんが、横田基地に降りたMV-22オスプレイにはそのような能力は一切ありません。

※ペースメーカーと同時に使用してはならない機械に「低周波治療器」というものがありますが、これは電流を体に流すもので、この場合の低周波とはパルス電流の話であり、音のことではありません。               ☆   公党である共産党所属の参議院議員が「オスプレイの低周波でペースメーカー誤作動する」などの大嘘を垂れ流すのは一種の犯罪である。   政府は厳重に共産党に抗議し、お詫びと訂正を求めるべきである、   と思う方、クリック応援お願いします。   よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします   【参考記事】 なぜ「オスプレイは危険だ」との誤解が広がっているのか 黒井 文太郎 | 軍事ジャーナリスト 2014年7月16日 2時17分

オスプレイ(PHOTO; DoD)

  初めて厚木に飛来

7月15日、米海兵隊のオスプレイが輸送業務で神奈川県厚木基地に初めて飛来しましたが、いまだに「オスプレイは欠陥機なので危険」だと思っている方が大勢いらっしゃるようです。

ですが、それは誤解に基づく誤報道によるものです。米軍が乗員の生命が危険な欠陥機を配備するなどあり得ないということは、常識的にわかることだと思うのですが。

事実は「オスプレイは新機軸の航空機なので開発が当初は難航し、開発段階で事故が多発した。しかし、諸問題が克服されて安全性が確立され、米軍に正式採用された。その後、事故率は他のヘリに比べて高くない」です。

それなのに、どうしてこういう誤報道があとを絶たないかというと、沖縄の基地反対派系の一部のメディアがそうした情報を盛んに流しているからです。

私は沖縄の海兵隊キャンプは削減すべしと考えていて、どちらかというと結果的に基地反対派に近いのですが、それでもオスプレイ問題は米軍批判の材料にはなりません。白黒はっきりしている問題なので、集団的自衛権の問題のように、「さまざまな見方がある」というような話でもありません。

ということで、オスプレイ欠陥機説のおかしな点は、私はかねてから指摘してきました。

'''▽「安全性」と「基地問題」を混同しているオスプレイ沖縄配備への反対運動(JBpress:2012.10.05''')

オスプレイ欠陥機説の間違いは、上記事にて解説しているので、ここでは繰り返しません。

ただ、これはなにも私ひとりの考えというものではありません。軍事専門誌に寄稿しているような軍事評論家の方で、「オスプレイは欠陥機だから危険だ」と主張されている方は、おそらくひとりもいないのではないかなと思います。

「アメリカでも反対運動」の誤解

オスプレイ問題では、とにかく誤解に基づく誤情報が多いわけですが、ここではひとつの典型例をご紹介します。

私は昨夏、某TV番組に呼んでいただいた際、「アメリカでもオスプレイが危険だということで、反対運動があるようですが?」と質問され、「ありません」と断言しました。オスプレイが危険だと騒動になっているのは、日本だけだからです。

それ対し、SNSでいくつか反論をいただき、ブログでこちらも以下のように反論しました。

まず、基地反対派の方々が常に持ち出してくるのは、下記の2件です。

ニューメキシコ州で、オスプレイと特殊作戦用輸送機による夜間山岳低空飛行訓練が、住民(先住民遺跡地区)の反対により延期。

ハワイで、オスプレイによる飛行訓練予定地の一部が、先住民遺跡地区だったので、そこだけ中止。

ニューメキシコ州のケースは、オスプレイだからということではなく、どんな航空機でも夜間山岳低空飛行訓練には反対の声があったということ。「オスプレイ反対」ではありません。

ハワイのケースは、純粋に遺跡保護という問題。こちらも「オスプレイ反対」ではありません。

これを、なぜか「アメリカでもオスプレイの安全性が懸念されている」と誤解している報道があとを絶ちません。上記2件を報じる一部メディアが、たぶん思い込みからだと思うのですが、「安全性への懸念もあって……」と存在しない反対理由を書き加えており、そこから誤解が広がっているようです。

それで「だからオスプレイは危険だ」と考えれば、オスプレイ反対を主張されるのは当然だと思うのですが、その元となる情報自体が誤解に基づいているわけです。

上記2件を報じる記事の一例です。

▽「オスプレイ 米で反対運動、訓練延期」(12年7月19日 東京新聞)

リンクが切れているようなので、一部引用します。

米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの低空飛行訓練計画に対し、米国南西部にある空軍基地周辺で反対運動が起き、訓練を半年延期し、内容を見直していたことが十八日、横浜市のNPOによる調査で確認された。米国で住民の不安に配慮していたことは、訓練への懸念が強まっている日本への配備や訓練計画にも影響を与えそうだ。

見直しが行われたのはニューメキシコ州キャノン空軍基地。オスプレイの空軍仕様(CV22)機の低空飛行訓練計画を立て、昨年八月、簡易な環境評価書案を公表した。訓練は夜間に行われ、垂直発着陸のほか、乗組員の降下や物資の投下・回収などだった。

住民らから騒音や安全性、自然環境への影響を懸念する意見が約千六百件寄せられ、空軍は先月、訓練開始の延期を決定。訓練内容を見直し来年の早い時期に発表することにした。(以下略)

この記事では、特殊作戦用輸送機が参加する訓練だということが言及されておらず、オスプレイだけのような印象になってしまっています。また、夜間低空飛行訓練に対する住民の方々の反対が、「オスプレイに反対」かのような印象にもなってしまっています。

しかし、実際には「オスプレイだから危険」などという声はありません。結果、記事タイトル含め、事実とは異なる印象になっています。

他方、ハワイのほうはこちら。

'''▽米軍がオスプレイ訓練計画を中止 ハワイ2空港、環境に影響(12年8月14日・琉球新報)'''

タイトルではきちんと「環境に影響」と書いていますね。

本文中では「安全性に対する地元住民の不安」との一文がありますが、こちらもオスプレイだから危険というような話では全然ありません。

誤解に基づく誤情報の一例

SNSで具体的に、「アメリカの活動家が、沖縄訪問時にオスプレイ反対を訴えた」とのご指摘を受けたこともあります。

その根拠となったのが、以下のニュースです。

▽検証 動かぬ基地 vol.127 オスプレイ訓練延期させた米国女性(琉球朝日放送 2013年3月21日)

ここに登場するのは、The Peaceful Skies Coalition(平和的な空たち連合)」の代表のキャロル・ミラーさんという方です。The Peaceful Skies Coalitionは'''公式HP'''によると、ニューメキシコ州・コロラド州での米空軍特殊作戦部隊のオスプレイとC−130輸送機による低空飛行訓練をやめさせるために設立された組織となっています。

現在、番組のVTRリンクは停止され、'''文字解説のみ'''になっていますが、当時、番組を拝見したところ、「アメリカの活動家がオスプレイ反対を表明している」と同局は報道しています。

ところが、ミラーさんが主導するThe Peaceful Skies Coalitionの上記のHPをみても、「オスプレイに反対」とは書かれていません。あくまで低空飛行訓練に反対しているだけです。反対の理由も、騒音や風圧による環境への悪影響ですね。オスプレイ限定でもありませんし、ましてや「オスプレイ特有の危険性」にはまったく言及されていません。

考えられることは以下のようなことです。

▽ミラーさん個人だけが「オスプレイそのものに反対」

どこにもいろいろな方がいますので、可能性がないわけではありません。

ただ、同グループのSNSにこの方が書き込んでいるものなどを拝見すると、もともと反戦運動系の方で、すべての米軍の活動、すべての兵器に反対というような意識の方であることが推測されます。

ですが、仮にそうであっても、あくまでこの方おひとりの見解であり、彼女が主導する同グループの考えではありません。アメリカにオスプレイ反対運動があるわけではないのです。

▽同局の誤解

地元住民や地元の環境へ配慮に欠けた米軍に対する抗議ということで、ミラーさんが沖縄で語ったことを、同局が「オスプレイ配備への反対で連携した」と誤解し、そのように「盛って」編集した可能性があります。

たとえば、文字解説でも番組のキャプションでも、やたらと「オスプレイ」という文字が出てきますが、実際には放送された彼女のコメントに、ほとんどオスプレイという言葉はありません。「騒音さえも、自由のための音だと言うのです」とのコメントにも、なぜか「オスプレイの騒音さえも〜」とのキャプションが書き加えられています。

通常、もしも「オスプレイだから反対」、ましてや「オスプレイは危険だから反対」というのであれば、きっちり単独インタビューも撮っているわけですので、そうした明確なコメントを当然採用するはず。それがないということは、同局が期待したそうしたコメントが、実際にはなかったということではないかと思います。

いずれにせよ、アメリカには地元住民による「低空飛行訓練反対」運動はありますが、「オスプレイ反対」運動は存在しません。それを日本では一部のメディアが誤解して報じているということかと思います。

黒井 文太郎

軍事ジャーナリスト

1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学卒業後、(株)講談社入社。週刊誌編集者を経て退職。フォトジャーナリスト(紛争地域専門)、『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。得意分野はインテリジェンス、テロ、国際紛争、日本の安全保障、北朝鮮情勢、中東情勢、サイバー戦、旧軍特務機関など。著書多数。

 

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