【東京】菅義偉官房長官は14日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が最大の争点となる名護市長選について、結果に左右されることなく辺野古移設を「粛々と進めていきたい」との姿勢をあらためて示した。自民党の石破茂幹事長も「基地の場所は政府が決めるものだ」と述べており、政府・与党として再選を目指す反対派の現職、稲嶺進氏をけん制した形だ。
菅氏は選挙結果による辺野古移設への影響について「知事が辺野古埋め立てを承認し、そこは決定している」と強調。その上で「政府として、まさに抑止力、そして普天間飛行場の固定化があってはならないという中で、地元の理解を得ながら粛々と進める。これは日米両国の間で17年前に取り決めたことだ」と述べた。
市長選で辺野古移設「推進」を掲げる末松文信氏の支援体制については「党幹事長が中心になって、与党の公明党にも働き掛けながら、しっかりと進めていると認識している」と述べた。
また、小野寺五典防衛相は同日の記者会見で、辺野古移設への反対が賛成を上回った世論調査結果について「普天間の固定化があってはならないという声が強いのも事実。日米合意のキャンプ・シュワブ沖への移設を唯一の案として進めていきたい」と述べ、埋め立ての知事承認に基づき、手続きを推進したいと強調した。
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数日来、当日記が主張し続けている「外交・国防案件は国の専管事項」を、菅官房長官が改めた確認した。
石破幹事長の「基地の場所は政府が決める」という発言に、大発狂の沖縄2紙やこれに付和雷同する沖縄の識者に止(とど)めを刺したことになる。
最大の争点を「辺野古移設」とする今回の名護市長選でどちらが勝ったとしても、政府の大番頭が粛々と辺野古移設を推進すると発言した意味は重い。
今から考えればこのような正論はもっと早い時期に発言しておくべきだった。
沖縄に配慮しすぎた結果、正論を述べる機会を失ったのだろう。
■県知事は老獪な政治家か
「辺野古移設」では真っ向から対立する仲井真県知事と稲嶺名護市長とが北部市町村会の新年会で承認後初顔合わせをした。
沖縄タイムスによると、県知事が来賓挨拶で「一括交付金を使わせてもらえればいろんなことができるし、あと8年間(予算確保は)大丈夫だと総理も言っている」と述べた。 口を得意のへの字(アヒル口?)に結んで聞き入っていた稲嶺市長。 懇談の時間になって、稲嶺市長は県知事に向かって「名護市は(埋め立てを)オッケーしていない」と抗議したが、知事の返答はなかったという。
当の仲井真県知事に記者が稲嶺市長との会話の内容を聞くとこう答えたという。
「(あの人は)稲嶺さんだったのかな。 僕は眼が悪くて」と述べたという。(爆)
新年会のようなお目出度い席で、イデオロギーに染まった市長に抗議されても、意見が合うはずもない。 稲嶺氏と不毛な議論をするより、黙殺すべきと判断した県知事の一本勝ちである。
一見「カニハンリ」してているように見える県知事だが、その正体はやはり老獪な政治家なのだろう。
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今朝の沖縄タイムスは一面トップを県知事批判を意味するこの大見出しだ。
承認取り消し求め県提訴
那覇地裁 辺野古住民ら194人
辺野古埋め立て承認 取り消し求め県提訴2014年1月16日 05:30
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題で、住民194人が、県を相手に仲井真弘多知事の埋め立て申請承認の取り消しを求め15日、那覇地裁に提訴した。同時に、承認の効力の中断を求める執行停止も申し立てた。訴訟団は引き続き原告を募っており、追加提訴も予定している。
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県知事批判はこんな記事にも。
埋立て承認は
憲法精神に背く
沖縄弁護士会が声明
沖縄県知事を取り巻く7人の敵の1人、沖縄弁護士会が本性を剥き出しにしたわけだ。
知事を取り巻く人の敵とは県議会野党の他に、次に挙げる極悪複合体(反日サヨク複合体)の面々である。
1)沖縄メディア
2)自治労
3)県教育委員会
4)学者・大学教授
5)沖教組
6)プロ市民団体
7)沖縄弁護士会
■敵前逃亡の新垣和歌子県教育委員長
チャンネル桜「沖縄の声」で、筆者が「税金ドロボー」と繰り返し批判した、新垣和歌子沖縄県教育委員長が昨年12月31日付けで辞任していた。
一年にも及ぶ文科省の竹富町教委に対する「是正要求」を先送りし続け、ついには答えを出さぬままに敵前逃亡するような無責任のきわみでは、「税金ドロボー」以外に相応しい言葉が見つけるのは困難だ。
新任の宮城奈々教育委員長は45歳で復帰後最年少の教育委員長とのこと。
委員長職代理には富川盛武・沖縄国際大学教授我就任したが、この男も1月一杯で敵前逃亡は予定の行動であり、県教育委員会はサヨクの巣窟だと考えていたが、この体たらくでは「税金ドロボー」の巣窟といわれても仕方がない。
ちなみに県教委は16日、文科省に質問状を突きつけると伝えられていたが、本日の沖縄タイムスによると「東京書籍版を使用している竹富町育鵬社版を使用している石垣市と与那国町で採択地区をぶんかつできるかどうか文科省に意見商会するとのこと。
今頃になって一体何を言っているのかあきれ果てる「意見照会」である。
寝言は寝てから言え、といいたい。
わが国が法治国家である以上、出来ないに、に決まっているではないか。(怒)
百歩譲って「出きる」といっても、法改正を伴なう案件なので、早くても来年の新学期からのことであり、目前の今年度の新学期の4月からは「是正要求」に従がわなければいけないだろうが。(怒)
【おまけ】
一昨日、チャンネル桜「沖縄の声」にゲスト出演した又吉康隆さんが沖縄に内なる民主主義はあるかで、「普天間飛行場移設は辺野古しかない」について詳述されているので以下に引用する。
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辺野古移設反対派は、普天間飛行場を辺野古に移設したら辺野古の海や大浦湾の生物やサンゴ礁が破壊されるとかジャゴンが食べる藻がなくなるとか、オスプレイが人家に墜落するとか、騒音被害があると主張している。
辺野古飛行場は赤印の場所である。大浦湾の先端部分のごく一部である。埋め立てをしても大浦湾や辺野古の海の自然を破壊するような規模ではない。
辺野古の飛行場予定の規模とと那覇市や豊見城・糸満の埋め立て血と比較してみよう。
地図は同じ縮小率である。
那覇市や豊見城市・糸満市は全て埋め立て地であるが辺野古飛行場の場合は三分の二弱が埋め立て地である。埋め立ては遥かに那覇市、豊見城市・糸満市の方が大きいことが分かる。
辺野古の海も南部の海も同じ海である。自然が破壊されるのは同じだ。なぜ南部の埋め立ては許し、辺野古の埋め立てには反対するのだ。
自分のたちの生活に関係する埋め立ては利益を得るから黙認して、自分たちの利益とは関係のない辺野古の埋め立ては自然が破壊されると反対する。これはエゴだ。辺野古埋め立てに反対している人たちは本当の自然環境保護主義者ではない。
埋め立て地の周囲が汚染されるというのは間違いである。那覇市や糸満市の埋め立て地の海岸を見ればわかる。
普天間飛行場と辺野古飛行場を写真で比べてみる。
周囲の大部分は海であり、残りは米軍基地である。一番近い住民地は辺野古であるが一キロ以上離れている。それに比べて普天間飛行場の周囲は住宅密集地だ。危険度は雲泥の差である。それでも辺野古移設に反対するのは人間の命をなんとも思っていないからだ。稲嶺市長は辺野古にも住民がいるから反対であると言っているが、それは反米主義の屁理屈だ。稲嶺市長が共産党や社民党と同じ米軍は日本全土から撤去させる思想があるから理由にならない理由をつけて辺野古移設に反対しているのだ。
県外移設は不可能だ
新報は平野元官房長官のインタビューを載せ、「九州『可能性あった』」と見出しにしているが、記事を読んでみると県外移設が不可能である内容になっている。
四十数か所を検討したがほとんどの場所が普天間飛行場を移設するのに適していなかった。一か所だけ適した場所があったが三県にまたがり法律的な問題も絡まって難しかった。ただ、時間的な余裕があれば技術的に移設可能な場所が探せたかも知れないという述べているだけである。それは住民の許可を取る以前の問題であり、もし、候補地を見つけたとしても住民が反対すれば建設できないということになる。住民が移設反対するのは目に見えている。平野氏のシンタビューは県外移設は不可能だったと述べていることと同じだ。
民主党政権は県外移設が不可能であることを知ったから辺野古移設に戻ったのだ。
小泉元首相は「総論賛成各論反対」という表現で県外移設が不可能であることを述べた。
自民党、民主党が県外移設をやろうとして断念したのだ。県外説が不可能であることは明々白々である。
私たち県民に突きつけられているのは「辺野古移設」か普天間固定化」かの二者択一である。この厳しい現実を受け止めてどちらかを選択するべきである。
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