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■7月8日(月)世界日報掲載記事
【連載】貶められた旧日本兵−「援護法」に隠された沖縄戦の真実 (1)
「残虐な日本軍」は濡れ衣/遺族が長い沈黙破る
毎年、6月23日の「慰霊の日」前後には、沖縄メディアが一斉に特集を組み、沖縄
戦の「記憶の継承」という名目で反軍感情をあおる。
読者が目にするのは、日本兵に「壕を追い出された」、「食糧を強奪された」、
「自決を命令された」など、旧日本軍の悪行を糾弾する記事のオンパレードだ。旧日
本軍を糾弾するだけでなく、戦後、米軍基地が置かれている状況に対して政府への不
満をむき出しにする。
果たして日本軍は悪行の数々を重ねていたのだろうか。また、何ゆえ沖縄メディア
はこれほど執拗に日本軍の糾弾に狂奔するのか。
沖縄戦の真実に迫ろうとすると、「援護法」という大きな壁に突き当たる。援護法
とは、正式には昭和26年(1951年)に成立、翌年4月に公布された「戦傷病者戦
没者遺族等援護法」である。援護法の目的について、第1条にはこう書かれている。
「軍人・軍属及び準軍属の公務上の負傷若しくは疾病又は死亡に関し、国家補償の
精神に基づき、軍人軍属等であった者又はこれらの者の遺族を援護する目的としてい
る」
ここで言う「準軍属」とは、旧国家総動員法による徴用者や戦闘参加者、義勇隊、
特別未帰還者などを指す。すなわち、軍などから要請を受けて戦闘などに協力した者
である。
援護法は昭和28年4月、「南島諸島に現住する者に対し、戦傷者戦没者遺族等援護
法を適用する場合の取扱について」と題する通知により、沖縄在住者に適用された。
沖縄県福祉・援護課によると、援護法により救済された戦没者等は、軍人・軍属が2
万5千人、一般県民(戦闘協力者)5万5千人で沖縄県民の全戦没者の7割近くに及
ぶ。
昭和34年には、一般住民も「戦闘参加者」として援護法が適用拡大された。本来、
軍人・軍属・準軍属にしか適用できないものだが、日本軍の「命令」「要請」があっ
たと申請すれば沖縄の民間人も給付が受けられるようになった。
当時の厚生省と県や市町村、遺族らとの共同作業に基づく寛大な措置が「残虐非道
の日本軍」という神話を生む素地になった。沖縄メディアが機会あるごとにあおる
「日本軍の悪行」の記事・報道を忸怩(じくじ)たる思いで眺めながらも、これまで
口を固く閉ざす人々がいた。援護法の成立から申請業務に関わり、誰よりもその「民
間人への適用」のために強いられた矛盾を承知している遺族会のメンバーだ。
戦後すでに68年が経過している。遺族会にも援護法成立当時の事情を知る人が少な
くなってきた。沖縄県及び各市町村が発行する戦史には、沖縄防衛のために命をささ
げた日本軍の将兵を悪鬼のごとく罵倒する言葉が並ぶ。沖縄県平和祈念資料館(糸満
市)の展示も例外ではない。
「沖縄戦を捏造されたまま放置してはいけない」「あの世で英霊たちに会っても申
し訳が立たない」
このたび、遺族会の幹部が、長い沈黙を破って、援護法関連の資料を提供してくれ
た。その中で、援護法を一般住民の遺族に適用させるため、歴史を歪曲してしまった
ことが、県が作成した極秘文書により明らかになった。
メディアが喧伝する「残虐非道な日本軍」の象徴が、慶良間島の集団自決だ。「住
民を軍命で集団自決に追いやった」とされる梅澤裕、赤松嘉次両隊長は極悪人として
糾弾されている。
沖縄メディア、沖縄教職員組合(沖教組)、自治労などの反日左翼勢力が、援護法
のからくりを利用した。「軍命に従い犠牲となった人」を対象とする援護法は、「残
虐な日本軍」のイメージを捏造しようとする左翼勢力には都合のよいものだったから
だ
援護法の拡大適用は、無慈悲で残酷な日本兵像を作り上げた。これが、沖縄の現在
にいたるまでの反日感情や自虐史観を形成する一因となっている。援護法の仕組みを
明らかにすることにより、濡れ衣を着せられた日本軍将兵の名誉を回復させたいとい
うのが遺族の願いである。
(「沖縄戦の真実」取材班)
☆
沖縄の地元紙には数多くの沖縄戦の生き証人が登場する。 ほとんどの証言は客観性に乏しく、明らかな嘘とわかるものも多々ある。 壕に避難していた幼子に、途中から入ってきた日本兵が毒おにぎりを食わそうとしたので、家族共々壕を逃げ出し命拾いしたと言う証言が派手に掲載された。 実際に琉球新報に掲載された記事だが、食糧不足に悩む当時はおにぎりは滅多に口にすることのないご馳走。 その大事なおにぎりに毒を塗って少年の殺害を謀るより、銃剣で脅して壕から追い出したほうが容易であることは誰にでもわかること。
その幼子の兄が当時の仲里利信沖縄県議会議長のであることが話題になった。
証言者が嘘をついたか、さもなければ当時の厳しい食料事情を知らない若い記者が、聞き取りの際歪曲・捏造したことくらい読者は容易に想像がつく。 これに関して証言者の仲里氏は以後沈黙を押し通し何も語っていない。
今年の6月12日付琉球新報の次のコラムでも、その類のいい加減な証言が、あたかも真実であるかのように語られている。
< 自然壕の暗闇の中、赤ん坊が次々に泣き出した。「黙らせろ」。敵に居場所を知られるのを恐れた日本兵が怒鳴った次の瞬間、銃声が響いた。7歳ほどの少女が前へ崩れ落ちた ▼糸満市の仲松庸全さんが沖縄戦で目撃した日本兵による少女銃殺の場面だ。「軍隊は住民を守らない。それどころか住民を殺害したり、死に追いやったりした」。体験から得た最大の教訓という(コラム「金口木舌」より) >
証言者の名前を記すと全てが真実のように受取られがちだが、 上記コラムの事例が嘘である証拠は、米兵の目を恐れる日本兵が赤ん坊の泣き声は気にするが、銃声が米兵の耳に入るのを気にしていない。 これなどは戦争体験者の証言ではよくでてくる矛盾である。
壕に潜んでいた母親が、赤ん坊の泣き声が気になり、湿ったオムツを赤ん坊の口に当てて窒息させたと言う悲惨な話は今でも密かに語られている。 それが新聞などで証言となって公開されると、そこに「残虐非道な日本兵」が介在し、「日本兵によって殺された」という話に変化していく。 わが子を自分の手にかけた贖罪意識のある母親としては、せめて「残虐非道な日本兵に殺された」とでも証言しなければやりきれなかったのだろう。
この場合日本兵の名前が特定されていないからまだ救いがある。
だが、「座間味島の戦隊長、渡嘉敷島の戦隊長」などと名前を特定されたのが、慶良間島集団自決の神話であり、悲劇である。
そして名前を特定した理由が、当時の厚生省役人の漏らした「軍命があったなら集団自決の遺族も援護法の適用が可能」というひと言だという。
以後「軍命による集団自決」が、集団自決のあった座間味村役場の公式見解になった。
集団自決の遺族に援護法の適用するための「拡大解釈」という厚生省の善意。
それが、仇となって2人の軍人に「集団自決を命じた極悪人」という汚名を着せることになる。
歴史の皮肉である。
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会費 ¥500 (当日の寄付も大歓迎です)
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ライター・ブログ「狼魔人日記」管理人 江崎孝
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「かみつく」の内容紹介
「沖縄に内なる民主主義はあるか」の内容紹 沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所
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