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「普天間移設」問題で、「沖縄の民意」ということが全国的話題になった。
沖縄メディアが全国に発信する「沖縄の民意」とは、辺野古移設には「島ぐるみで反対」という印象のものだった。
全国の注目を浴びた参院選でも、沖縄平和運動センター事務局長の山城博治候補が圧勝するかのようなの印象だった。
ところが結果は、全候補者が「辺野古反対」を主張するという分かり難さもあったが、沖縄メディアが島ぐるみで応援したと思われた山城候補が敗退し、自公推薦の保守系候補・島尻安伊子氏の圧勝に終わった。
沖縄紙から沖縄の情報を得ていたヤマトプロ市民の間から落胆と怒りの言葉が沖縄県民に降り注いできた。
だが、これはお門違いというもの。
沖縄県民は元々保守系であり、沖縄のサヨク新聞が勝手に歪曲報道をしたのを彼らが勝手に信じ込んだに過ぎない。
文句があるなら歪曲報道したサヨク新聞に、どうぞ。
一部の活動家のシュプレヒコールを「沖縄の民意」と報じたサヨク新聞に怒りをぶっつけて欲しいのだ。
当日記は沖縄タイムスの読者欄に掲載されたこれら「声」を紹介し、沖縄紙の誇大報道を信じたヤマト・プロ市民の浅はかさを観賞させてもらった。
多くの沖縄県民はサヨク反日新聞の扇動に乗るほどバカではない、とほくそ笑みながら。
そもそも「沖縄の民意」とは何か。
藤原正彦お茶の水大教授が、何年か前のテレビの発言で、世論調査の結果を強調するテレビ司会者に対し、
「世論なんて一夜にして変わるもの。 それにこだわる必要はない」みたいな発言をし、なるほどと納得した記憶がある。
では民意と世論の違いは何かというと、昨今のメディアではほぼ同じ意味で使われていると考える。
ただ、問題を「普天間基地の辺野古移設」と限定して、「沖縄の民意」とは何かと問えば、これは複雑で一筋縄にはいかない。
何しろ移設先の名護市の市長は今年の1月までは、「辺野古容認派」市長が三代も続いているし、沖縄県の民意を表すべき県知事は「容認派」知事が 二代続いて現在に至っている。
だが、今年初頭の名護市長選で、「反対派」の稲嶺候補が勝利している。 が、肝心の辺野古区民は相も変らず「容認派」である。
その一方、普天間基地のある宜野湾市の伊波市長は「反対派」である。
地域の首長の主張を見ただけでも、沖縄メディアが発信する「島ぐるみで反対」とはかけ離れていることが分かる。
稲嶺市長の登場と共に、沖縄メディアが稲嶺市長と伊波宜野湾市長を「県内移設反対」のシンボルに祭り上げ、全県的な「県外移設」の大キャンペーンを張ったことは記憶に新しい。
ところがメディアの空騒ぎとは裏腹に、沖縄県民は元来保守的である。
1972年、日の丸を掲げて「祖国復帰した」当時は君が代をおおっぴらに歌えることに涙する保守的県民だった。
復帰と前後して沖縄に入り込んできた日教組の扇動により、多少左傾化した事実はあった。
だが県民の心の根っこが保守的であることに変りはない。
一時的にサヨク新聞に扇動された民意なんて一晩で変わる。
まさに藤原正彦教授の指摘の通りである。
従って良識ある県民にとって、参院選で保守系候補の島尻氏が当選したことも、特段に驚くべきことではなかったのだ。
ただ、沖縄メディアの幻の「沖縄の民意」を信じ込んだヤマトゥンチュのプロ市民が、「沖縄に裏切られた」と勝手に思い込んだだけの話である。
少し古いが、例によって沖縄タイムスの「読者欄」で怒りを露にする本土プロ市民の声を鑑賞して欲しい。
例によって太字強調は引用者。
◆沖縄タイムス 2,010年7月28日 オピニオン面
民意どうした 後味悪い選挙 H・Yさん=53歳 (埼玉県)
今回の沖縄の参院選の結果は、とても後味の悪い結果でした。 そもそも普天間基地移設辺野古案を持ち出したのは自公政権だったのに、県内移設を反対を掲げて島尻安伊子さんが当選した。 民主党もねじれなら自公もねじれ。 沖縄の民意は一体どうなってるの?と腹立たしい。 基地問題であれだけの意思表示をしていながら、そもそもの原因を作った自公の候補者に投票するとは。自民党本部は県内移設が方針であるはずなのに、この矛盾を県民はどう考えるのでしょうか? 本土の友人たちも「どういうこと?」と不思議がっている。 「ただのパフォーマンスだったの?」と。 (略)
太字部分を書くとき、H・Yさん(女性)は、怒りで手が震え、額の血管は、恐らく破裂寸前ではなかったか、と要らぬことを考え、
かじっていた久米島名産の黒糖ピーナッツを思わず噴出しそうになって、慌てて飲み込んだらむせてしまった。
だから言ったじゃないですか。
沖縄の新聞だけで「沖縄の民意」を理解するなって。
必ず酷い目に合うのは当たり前でしょう。
「民意どうした」だって?
沖縄の民意は元々保守的なのですよ、H・Yさん!
【おまけ】
alphaさんの情報で早とちりしてしまったが、伊波宜野湾市長は県知事選へ立候補表明したのではなく「意欲」を示しただけとのこと。
今日の沖縄タイムス一面の写真つきの「見出し」にはこうある。
伊波氏、出馬に意欲
野党3党7日にも要請
伊波市長が「出馬に意欲」なのは前から分かっていること。
外国人記者クラブでもスケベ根性マラだし、もとい、マルだしで、
やる気マンマンではなかったか。
⇒http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-163684-storytopic-122.html
今さら写真つきで一面で報道するニュースではない。
「野党3党が7日にも要請」とあるが、要請したら、したで、一面で写真付きで報道し、さらに「要請受諾」で、
今度は一面トップで報道するつもりなのか。
これって、沖縄タイムスの巧妙な事前運動だとみるが、どうだろうか。
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