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オスプレイ問題、現行機種こそ危険!

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沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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最新鋭機のオスプレイを普天間基地に配備したら、「ゆすりの材料」である騒音問題が解消され、

予定されている「第二次普天間爆音訴訟」が宙に浮いてしまう・・・。

 これは、現行配備のCH-46の騒音を「ゆすりの材料」に使っている原告団の嘆き節である。

「青春よ思う一度」と、革命を夢想する勢力は、「オスプレイ反対」を旗印に全国的な「反安保運動」の展開を目論んでいる。

今朝の沖縄タイムスはお得意のアンケート作戦で全国の知事を「反安保運動」に巻き込むような大見出しが躍っている。

■第一面トップ

15府県「安全性に懸念」

【オスプレイ全国知事本紙調査】

普天間配備反対6県

「説明不十分」20府県

 

■第二面トップ

強行配備 全国に波紋

安全性説明ない■手続き手法に問題

米追従 国に不信感

日米安保体制にほころび(識者評論ー水島朝穂早稲田大学法学学術院教授)

地方、安保依存から脱却へ(識者評論ー同)

 

■第3面トップ

沖縄の負担 どう共有

全国知事調査 反対6県にとどまる

 

■社会面トップ

県大会16団体前向き

県議会要請スタート

県婦連「反対貫く」

        ☆

刺激的な大見出しを見れば、一瞬全国のほとんどの知事が「オスプレイ配備反対」と答えていると錯覚しそう。

だが、よく読んでみると「オスプレイ配備」に明らかに反対したのは僅か6県にとどまっており、「その他」と答えた県が23県で一番多い。 だが記事では「その他」の内容を知ることは出来ない。

去る日曜日のNHK討論に出演した前泊博盛沖国大教授が、オスプレイの普天間配備について「住宅地に隣接する普天間基地に配備するの危険だ」「オスプレイ配備反対は沖縄の民意だ」(趣旨)などと繰り返し主張した。 

これに対し森本敏防衛大臣は、「オスプレイの安全性が確認されるまで配備はしない。 安全性も米側の報告を鵜呑みにするのではなく、防衛省側でも専門的検証をする」という趣旨の発言をした。 

意見が平行線で噛み合わないので司会者が「近隣に住宅の少ない辺野古に、緊急避難的に配備するのはどうか」と前泊氏に聞いたが、前泊氏は「緊急避難的」の意味が理解できないのか、「基地の固定化は反対だ」とオウムのように繰り返し、討論能力がまるで欠落していることを全国に晒した。(緊急避難の意味は現行機を継続飛行させるとバスタブ曲線により、事故の頻発が予測されるから、その意味での緊急避難と筆者は理解した)

そもそも外交や国防問題など国の安全保障に関わる問題は「国の専管事項」であり、その執行に一々民意を伺っていたら衆愚政治に陥り何事も問題は解決しない。

同番組で森本大臣は現行機種は老朽化しており、代替予定のオスプレイは、スピード、搭載量、走行距離で現行機よりはるかに優れていると説明した。

が、もう一つの優れている点を説明し忘れた。

騒音の問題だ。

周知の通り、現在も普天間爆音訴訟の原告募集が行われている。

「爆音訴訟の原告になれば金儲けが出来る」と噂されるほど普天間基地の爆音問題は「ゆすりの材料」である。

オスプレイの爆音が現行機より大幅に軽減されているとしたら、オスプレイが配備されると同時に「ゆすりたかりの材料」も失うことになる。

「ゆすりたかりのプロ」が1720人集まったことを報じる新聞。

普天間騒音 新たな訴訟 原告1720人、7月にも

琉球新報 2012年5月28日

普天間飛行場からの被害回復を求め結成された原告団の結成総会=27日午後、宜野湾市の真栄原公民館

 【宜野湾】米軍普天間飛行場の騒音軽減や普天間爆音訴訟に参加していない住民への被害回復などを国に求める米軍普天間基地騒音被害原告団(屋嘉比康太郎団長)が27日、結成された。原告団には同日までに市民1720人が参加。弁護団への委任手続きを経て7月にも提訴する。同日、宜野湾市内で結成総会が開かれ、提訴に向けて準備を進めてきた米軍普天間基地騒音被害者宜野湾市有志の会は同日で解散した。
 結成された原告団は、(1)米軍普天間飛行場の固定化を許さない(2)同飛行場の移設、騒音軽減を求め騒音被害の回復を図る(3)政治的に中立の立場に徹する―などを規約に掲げる。
 27日に宜野湾市の真栄原公民館で開かれた結成総会で屋嘉比団長は「爆音訴訟団に参加せず、声を上げられずに苦しんでいる住民を助けることが第一の目標だ。1日も早い移設、騒音軽減を求めていきたい」と訴えた。
 原告団結成の母体となった有志の会は2010年2月に元宜野湾市長の故安次富盛信さんらを中心に発足。普天間爆音訴訟団に参加していない住民の救済などを求め防衛省などと折衝を続けてきたが、昨年夏に提訴に踏み切る方針へ転換した。

             ☆

赤い脳みその三上キャスターが仕切るこの番組も「騒音!騒音!」と喧しい。

Qリポート 「普天間」の騒音と危険性

 

軍事問題に詳しい「h週刊オブイェクト」さんから、オスプレイが米国内の基地に配備されたときの記事を引用させてもらった。

2010年10月19日 オスプレイが配備された米西海岸ミラマー基地の地元紙の報道 MV-22オスプレイはアメリカ本土では配備が始まっており、カリフォルニア州サンディエゴにあるミラマー基地にも配備されています。ミラマーはアメリカ本土の基地としては珍しく住宅街が近いのですが、サンディエゴ地元紙の報道を見る限り、住民の反対運動は起こっていない模様で、それらしい記事は見つかりませんでした。海兵隊は自信を深めているようです。


"I think you'll see this airplane has an enviable safety record. Particularly in the last few years," argues Lt. Col. Boorstein. "It compares favorably to every other airplane out there."
(「私は貴方がオスプレイにはうらやましい安全記録があるのを見ると思います。特に過去数年間に。」と、ブーアスティン中佐が主張します。 「それは他のあらゆる航空機に勝るとも劣らないです。」)

Capt. Mike Murray said, "I think it is tremendous. I think the people of San Diego are going to appreciate it. It's certainly a quieter airframe. It's going to fly at higher altitudes. Hopefully we will get few noise complaints.
(マイク・マレイ大尉は言いました 。「私は、オスプレイは物凄いと思います。私はサンディエゴの人々がオスプレイを正しく評価する事になると思います。オスプレイは確かにより静かな機体です。より高い高度で飛べます。上手くすれば、我々は殆ど騒音不満を受ける事が無いでしょう。」)

V-22 Osprey Stationed at MCAS-Miramar | San Diego 6 News
(ミラマー海兵隊航空基地に配備されるV-22オスプレイ:サンディエゴ6)


騒音面でマレイ大尉が「V-22オスプレイはとても静かだ」と自信を込めて言っているのは、以前別の地元紙で「従来機よりも6倍静かです」とルブラン中佐が豪語した根拠となる環境アセスメントに裏打ちされたものです。

安全面でブーアスティン中佐が言いたい事は「V-22オスプレイは2005年からの配備から5年(実戦参加は2007年から3年)で事故で失われたのは1機だけ」という事実です。その失われた1機である空軍型のCV-22の事故原因は機体の欠陥では無くブラウンアウトによるパイロットの操縦ミスという中間報告が出ており、今のところ問題化していません。ブラウンアウト現象はローター風圧で粒子の細かい乾いた土埃を巻き上げて視界が失われてしまう、ヘリコプターではよくある事故原因ですが、当然舗装された滑走路では発生しません。

最近の新型機で言えば、例えばアメリカ空軍のF-22ラプター戦闘機、フランスのラファール戦闘機、欧州共同開発のユーロファイター戦闘機、いずれも配備以降1回、墜落事故を起こしています。開発中に2回墜落したスウェーデンのグリペン戦闘機は配備後に墜落はありません。

ヘリコプターではイギリス海軍のAW-101マーリンHM.1が配備開始から5年後の2004年に、コーンウォール州カルドローズ海軍基地で墜落し機体は大破(BBCの報道、画像付き)、この際にテイルローターハブの構造欠陥が判明し、改善が施されています。他にも配備後に3回事故を起こしており、2007年にはイギリス空軍のマーリンHC.3がアイルランドのゴールウェイ航空ショーで、離陸直後にドアが外れて落下し観客が3人負傷という事故(Youtube動画)を起こしています。

このAW101マーリンはV-22オスプレイと同世代のヘリコプターで、配備前の開発段階で重大な死亡事故を起こしている点は共通で、配備後はむしろマーリンの方が機械トラブルが多い感じも受けますが、あまり問題にされていません。マーリンは日本では既に警視庁と海上自衛隊で採用済みですが、配備反対の声は聞いた事もありません。

ミラマー基地周辺でも、オスプレイの配備に反対し抗議する動きは見られません。マスコミが取り上げないだけで何処かで声を挙げているのかも知れませんが、もはやアメリカではオスプレイは「開発中は事故が多かったが配備後は普通で特に問題は無い」という認識が大勢であり、危険だとは思われていないのでしょう。        ☆

 オスプレイが「従来機より6倍静か」かどうかは、さて置いても少なくとも従来機より静かであることだけは間違いないようだ。

 安全性については防衛省も専門家チームをアメリカに派遣する予定なので、政府側の説明を客観的に聞く必要がある。

専門家チームを米に派遣 オスプレイ事故‎ 琉球新報

          ☆

田中均が指摘するように「オスプレイ配備」問題は軍事的、科学的問題から「政治問題」に発展していることで、別のより重大で緊急を要する問題が生じてくる。

老朽化し既に「賞味期限」を失っている現行機を、今後何時まで飛ばし続けるか、という問題だ。

これについてはこのブログがバスタブ曲線の説明からはじまり詳しく説明している。

普天間のCH-46はいつまで飛べるか [稲門機械屋倶楽部] [編集]                      2012-7-03 WME36 村尾鐵男


米海兵隊のMV-22 Osprey型機の沖縄・普天間基地への配備について、同機が最近続けて事故を起こしたことから地元は安全が確認されるまでは反対との姿勢を変えていません。
先ず、MV-22 Ospreyは普天間基地で永く運用されて老朽化が著しいCH-46型ヘリコプターに代わるものであることを是非とも知っておかなくてはなりません。MV-22がCH-46よりも作戦距離が大幅に長いとか、搭載量が格段に大きいとかの運用上の利点はこの際は二の次です。
  ああCH-46型ヘリコプターは民間名をVertol-107型と呼び、ヘリコプターの老舗Vertol社がボーイング社の傘下に入ってからはBoeing Vertol-107型と呼ばれ、しかも民間型は1965年から川崎重工業が全生産と部品供給を委ねられています。

V-107/CH-46型ヘリコプターの初飛行は1958年で、既に半世紀以上も前のことです。一般的にヘリコプターは固定翼機よりも運用期間が長く、新型機の開発も少ないのですが、それにしても超寿命機に属します。
飛行機の故障率は、いわゆるバスタブ型と呼ばれ、西洋式風呂桶の縦の断面形状で見るように、初期はかなり高い値を示し、運用開始に従って急激に減り、風呂桶の底のように長く低い値を保ち、永年の運用による老朽化で急激に故障が増え、この頃が新型機との交代時期となります。


実はCH-46型ヘリコプターの故障発生率が判りません。海兵隊が運用するMV-22型の事故発生率は10万飛行時間当りで1.93回であり、空軍が運用するCV-22型では13.47回と報ぜられています。CH-46型ヘリコプターの事故発生率は1964年度からの統計で、平均5.74ですが、2008年度に2.44を記録し、次の二年度は0です。しかし、そろそろバスタブの一方の端に近付いておりはずで、海兵隊はそれを警戒しているとも推測されます。

                ☆

政治問題化した「オスプレイ配備」は、仮に米国に派遣された専門家チームが安全を確認しても反対派は「反対運動」を続行するだろう。

これだけ発狂新聞が「未亡人製造機」などの逆宣伝をしたら、多くの県民が安全性を懸念するのも無理は無い。

発狂新聞に同調する「識者」たちも、民間軍用を問わず航空機の開発には、、研究-開発-試作-量産といった開発フェーズがあり、研究機と試作機・量産機を一緒に語っちゃう人もいる。

試作段階の事故・故障と、量産体制に入ってからの事故・故障を一緒くたに論ずるバカが多いのも困ったものである。

それより、バスタブ曲線の急上昇期に突入している(と予測される)現行機による事故の発生を危ぐする。

発狂新聞の報道を見る限り、「米国国内では欠陥機として実用されていないオスプレイを実験のため沖縄配備を強行する」といった印象を受ける。

だが、オスプレイV-22は実際にオバマ大統領がイラクを訪問した際に搭乗しており、安全性の問題は現在の運用上は無いとされている。    

■三善会 事務局よりのお知らせ

ブログ主様、並びに狼魔人日記の愛読者の皆様

平素は、上原正稔氏の沖縄言論空間の同調圧力に一撃を加えんとする戦いにご支持ご支援を賜りまして誠に有難う御座います。皆様の御蔭をもちまして、この裁判を遂行する事が出来ております。このほども、緊急の要望に多くのご支援を頂き、17日の9回口頭弁論を迎える事が出来ます。上原氏はパンドラの箱掲載拒否から三年間、味方は誰もいないと思い、辛酸をなめる日々を余儀なくされて参りました。狼魔人様をはじめ皆様の応援が氏に生気と勝機をもたらしています。

次回口頭弁論と報告会を以下にご案内申しあげます。ご多忙中とは存じますが、ご参席頂けましたら幸いです。

 第9回口頭弁論

 ■日時: 7月17日(火)午後1時30分から午後5時まで

 場所: 那覇地方裁判所 101号法廷

 内容: 証人尋問 原告側2人 被告側2人

 

 ■報告会

 日時: 同日 午後6時開会

 会場: 沖縄県青年会館2Fデイゴの間 那覇市久米2−15―23

     電話:電話:098-864-1780

 問い合わせ:070-5484-4617 ニシコリまで

 

■カンパ協力のお願い■

琉球新報の言論封殺に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟へのカンパ協力は支援団体の三善会へお願いしております。

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ゆうちょ銀行からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【口座番号】記号:17010 口座番号:10347971
【名  義】サンゼンカイ.
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ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込の場合
【金融機関】ゆうちょ銀行
【店  名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)
【店  番】708
【口座番号】普通:1034797
【名  義】サンゼンカイ.

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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