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2日、3日と立て続けに那覇で行われた催し物に参加した。
2日は歴史の講習会。 講師は在野の歴史研究家大宜味先生による「琉球の歴史」では空白となっている1300年以前の琉球の歴史に迫ると言う壮大な物語だ。
話しが壮大すぎて筆者の想像力のキャパシティでは咀嚼するのにまだ時間が掛かる。
大宜味先生の話は、概ねこのような話だ。
時代を現在の南シナ海の諸島が大陸と陸続きであったと言われる1・2万年に遡る。
そのころ地球の温暖化が始まった。
紀元前4000年から3000年の間に民族大移動が起きて南シナ海を北上しその末裔が沖縄に住み着いて縄文人となった。 沖縄の縄文人はさらに北上し日本に住み着き「現日本人」になったという。 その後大陸から北九州経由で弥生人が移住し、先住の縄文人と弥生人の二重構造になったのが「原日本人」だという。
ということは沖縄こそ「原日本人」であり、稲作が盛んでないと言われる沖縄だが、石垣島や与那国町では二毛作、三毛作も行われ稲作文化も沖縄から北上したという。
これについては民俗学者の柳田邦夫が著書「海上の道」の中で沖縄近海を流れる黒潮に着目し、稲作は沖縄の島々を経由して北上したと紹介している。
昔読んだ司馬遼太郎の「この国のかたち」の沖縄・先島編でも司馬遼太郎は「原倭人」の姿を沖縄人に見つけたという記述があったと記憶する。
これ以上講習の内容を未咀嚼のまま披露すると、とんでもない誤解を生みかねないので、このくらいで勘弁してもらって、あとは講習会終了後の話。
この講習会終了後、希望者は残って懇談パーティをし、疑問点などを親しく語り合うということだが、当日はパーティ参加者が多くスタッフが席を作るのに苦労している様子だったので、パーティ参加はあきらめ、数々の疑問はそのままにして会場を後にした。 偶然会場に来ていた上原正稔さんと同行で、同じく受講に来ていたIさんの車でパレットくもじに送ってもらった。 上原さんと2人でパレットくもじの本屋に向かったが求める本が無かったので、近くの居酒屋に行きビールを飲みながら2人だけのパーティをした。
ちなみにビールを飲んだのは筆者だけ。 というのは、上原さんはこの数年禁酒禁煙を守っていたが最近タバコは解禁になり、専ら禁酒のみが残っている。 したがって当日の居酒屋談義も筆者1人がビールを飲んで上原さんはノンアルコールビールにさえ手を出していない。
専ら熱いお茶と食するのみで長い時間付き合ってくれた。
先月の「パンドラの箱裁判」以来久しぶりだったので、談論風発、話題はここかと思えばまたあちら、八艘跳びの牛若丸もかくやとばかりの跳びはねぶりであった。
だが、やはり話題の中心は今発売中の「うらそえ文藝」。
上原さんも寄稿している同誌に対し、上原さんはある寄稿者に興味を持った。
「櫻井よしこ女史が絶賛する津嘉山武史とは一体何者だ」に始まり、最後は星編集長の絶妙の編集に賛辞を惜しまなかった。 なかでも出色の出来は星さんと宮城教授の対談という点では2人の奇人の意見は一致した。
その日は偶々筆者の高校時代の同級生との月一の飲み会も重なっていたので、6時ごろから始まった2人だけのパーティは8時過ぎに終止符を打ち、同級生の集う居酒屋に向かった。
又しても居酒屋のはしごである。(涙)
昨日3日はブログで紹介していた産経新聞の那覇支局長・宮本さんの出版記念講演とサイン会に参加した。 ジュンク堂が準備した百席ほどの椅子席は満席で立ち見がでるほどの盛況であった。
講演内容は「報道されない沖縄」を購読して頂くとして、講演終了後に活発な質問があったがそのなかで筆者の注目を引いた発言を一つだけ紹介しよう。
40代後半と思われる受講者が概略次のような質問というより感想を述べた。
「私は若い頃から反戦平和、軍事基地撤去を訴える社民党の支持者で、これまでも沖縄の革新勢力を応援してきました。勿論情報は沖縄二大紙を信じてきました。 ところがインターネットで情報を得るようになり、沖縄発のブログで沖縄大学の元学長の佐久川政一や、社民党の幹部が中心になって北朝鮮を賛美するチュチェ思想の普及集会を沖縄で行っているということを知り、驚きました。 今回の県議選に立候補している社民党の狩俣信子もチュチェ思想集会に名を連ねていました。
ネットの普及していない2、30年前ならいざ知らず、現在も沖縄で、新聞に良く出る識者の方々が北朝鮮を賛美していることも驚きですが、これらの事実を一切報道しない沖縄の新聞も驚きです。 それ以来私は社民党も革新勢力を支持するのを止めました」
正確な言葉尻はともかく概略このような趣旨の発言があったが、その答えがまさに宮本さんが発刊した「報道されない沖縄」そのものである。
講演終了後、拙ブログの読者四名(20代から40歳前後まで)と筆者も交えた五人でジュンク堂内の軽食店で時ならぬ懇談会をした。
他にも何人かの読者に声をかけて頂いたが、充分なお話しも出来ず慌しく終わったことをこの場を借りてお詫びしたい。
ブログを通じて知った友人知人は数多くいるが、たとえ初対面でも年齢の差を越えて話題が尽きないのはネットの持つ特徴の一つと感じ入った。
そうそう、前日パレットくもじの本屋さんでは手に入らなかった本二つは当日ジュンク堂でゲットした。
そうちの一つは「新潮45」6月号だが、08年まで日本経済新聞那覇支局長を務めた大久保潤氏の「基地反対の名護市が『返還に反対」する基地』を読んで驚いた。
驚いたといっても筆者の知らない情報を知って驚いたのではない。
全国紙の那覇支局長を務めた大久保記者が記事の根拠として引用しているのが沖縄2大紙ではなく、沖縄発信のブログを引用しているということに驚いたのである。
「不都合な真実」は報道しない沖縄2紙は、もはや同業記者にも相手にされず、沖縄発の個人ブログに信頼性を求める時代になったのである。
さて、話しはしばし脱線する・・・と見えるが、実際は脱線ではないので、しばし読み続けて欲しい。
当日記の読者はご存知のことだが、八重山教科書問題で当日記でも何度か紹介させてもらったヒジャイさんが、これまで書き溜めた評論を整理し、自費出版を思い立つが地元出版社に次々出版拒否された。 実はあれ以来ヒジャイさんとは何度もお会いして密かに自費出版の計画を練っていた。 本土の出版社からは出版受諾の連絡があったようだが、当日記を読んだヒジャイさん、上原正稔さんや、星雅彦さんの言論封殺との戦いは知ってはいたが、自分の身の上に起きた自費出版にまで言論封殺の魔の手が及んでいることを肌で感じ、意地でも本土ではなく沖縄で出版したいと決心し、現在密かにその準備中である。 出版が具体化したときは勿論読者の協力を仰ぎたいので大々的にネット上の宣伝をするつもりなので、しばしのご猶予をお願いしたい。
で、「新潮45」の記事に戻る。
記事は、何も知らずに大口を叩くのがお得意の沖縄版言論封殺魔こと芥川賞作家目取真俊氏のブログで名護市が基地返還に反対している点に触れ「米軍基地に反対しているのに、返還しようとすると今度はそれに反対する。沖縄の基地反対はおかしい」」と言う保守派の意見を批判し、地主の嫌がる利用価値の少ない土地を返還するのは「沖縄県民への嫌がらせに等しいやり方に反発がでるのは当然」とし、それを知っていながら返還する「政府・沖縄防衛局の悪質さはさらに増す」などと目取真氏お得意の大口叩きを披露している。
以下、大久保記者の同誌の記事を引用する。
≪嘉手納基地の近くに住むというヒジャイさんという人のブログ「沖縄に民主主義思想は育っているか」には、この問題についてこう書かれている。 「返還予定の軍用地162ヘクタールの跡地利用が困難であることを返還反対の理由にしているが、それはおかしい。その土地は元々利用することが出来ない土地であり、収入ゼロであったのが米軍基地になることで収入が生じたのであり、返還されても元に戻る名護市が被害を被るわけではないし、辺野古移設に反対し、防衛省と対話拒否を貫いている稲嶺市長なら軍用地の返還は歓迎するのが当然である」
基地に「利害のない沖縄県民の常識的な見方であろう。≫
さらに大久保記者はヒジャイさんのブログの引用を次のように続ける。
「一切政府や米軍に協力しないが金だけはくれといっているのだ。 これは乞食の理屈だ」
「・・・お金がほしくて、基地使用延長を防衛省にお願いしている。みっともない話である」
詳しくは「新潮45」6月号を読んで頂くとして、同誌の引用このくらいにしておく。
筆者がここで声を大にして強調しておきたいことは、日経新聞の那覇支局長を務めた大久保記者が自著で引用したヒジャイさんのブログの「沖縄に民主主義思想は育っているか」のタイトルこそ、沖縄の出版界が、そして沖縄タイムスが出版を拒否した問題の書のタイトルであるということ。
沖縄の論壇で我が物顔に無知を晒している芥川賞作家の主張がいかに感情丸出しで理屈の裏づけのない寝言の羅列であるかをヒジャイさんが見事に示してくれているではないか。
そう、沖縄県民が知りたいのは目取真氏など沖縄の識者の紋切り型の寝言ではない。
沖縄紙そして沖縄の出版界が出版カルテルまで結んで出版を拒否し言論封殺を図るヒジャイさんの「沖縄に民主主義思想は育っているか」こそが、沖縄県民にもっとも読んで欲しい書なのである。
★
【おまけ】
石垣選挙区では社民党推薦の高嶺善伸候補は、応援のためにかつてかつて独裁政権をともに享受した盟友の破廉恥ペンギン市長が戻ってきたり、八重山教科書問題で勇名を馳せた慇懃無礼な當山善堂君!を選挙対策責任者にしたり・・・保守独占に必死の抵抗を見せている。
絶滅危惧種の社民党が熱烈応援する高嶺候補。
その高嶺候補を熱烈応援する「反日工作紙」の八重山毎日新聞。
ということは八重山毎日も高嶺候補もチュチェ思想・北朝鮮を心のそこでは賛美しているのだろう。
八重山毎日のウォッチャーの読者よりのメールの紹介です。
犬、猫も「命(ヌチ)どぅ宝」、「犬猫の雌蔑視は女性蔑視!」とされ、読者に「詫び状」を書かせられた
「八重山毎日新聞」「不連続線」コラム筆者、仲間清隆社長の「笑えない」「笑い話」(失礼)です。
問題の「不連続線」コラム↓。
5月27日2012「八重山毎日新聞」「不連続線」コラム、筆者仲間清隆。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/20156/
・・・・【引用】
犬の予防注射はがきが届いた。わが家は猫もいるが中型犬を雌雄合わせて3頭も庭につないでいるので
世間からは犬好きに見られている▼かつて、生まれたての子犬を夜陰に乗じて裏庭へそっと放して行く人が
いた。でもこれ以上飼えないので、捨て主を捜し出すか、よそへあっせんするかで居付かれないよう努めて
きた▼困ったことに雌犬を室外で飼っていると発情期は、神出鬼没の野犬も含めて多くの雄が集まってくる。
自然の摂理に反してふびんだがわが家では雌を柵で囲い、隔離してきた▼ある年、柵が破られ、5匹の子犬が
生まれた。かわいいけれどすべてを飼い続けるわけにはいかない。翌日からもらい手を探し回る羽目に。
こんな気苦労を知らない母犬は、子育てに夢中▼とどのつまりは、長年犬を飼い続けてきたわが家でも結論は、
今後雌犬は飼わない、母犬も子育てが一段落したら避妊手術を施すことに決め、そうした。犬猫を飼うには、
餌代、予防注射、避妊去勢など覚悟がいる▼昨今の捨て犬、捨て猫はやむを得ない事情があってのことと
察するが、動物といえども命あっての物種。その意味では新港地区緑地に掲げられている看板は
「置き去り止めて」「餌をあげないで」でなく
「置き去り前に相談を=○○役所」「命を粗末にしないで」ではないか。(仲間清隆)
・・・・【引用終わり】
「雌犬は飼わない」の表現が「動物に止まらず女性差別につながる」と「捨て猫、捨て犬の保護活動をしている」
読者の方から苦情メールがあったようですね。
「雌犬、雌猫が多く捨てられ保護されている現状を増長する言論は新聞人として問題である」と、おそらく
そうとうキツーイ苦情であったと拝察します。社長仲間さん、反論しやり込めることはできなかったのですか?
自ら唱える「命どぅ宝」の経文が仇で「犬、猫の命」も同様と通じなかったか、「人とペットと稀少動物に
命の尊厳を持ち出す自己矛盾は笑止で気恥ずかしいです」と述べつつ、「それも現実です」と言い訳したうえ、
「認識がずれていました。」と自己反省文を書かされていいます。(笑)
その「詫び状」が一週間後のこれ↓。
6月3日2012「八重山毎日新聞」「不連続線」コラム、筆者仲間清隆。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/20199/
・・・・・【引用】
先週の不連続線の「雌犬は飼わない」は動物に止まらず女性差別につながるので訂正をとのメールを頂いた
▼捨て猫、捨て犬の保護活動をしている方からで、八重山では雌犬、雌猫が多く捨てられ保護されている現状
なのに、それを増長する言論は新聞人として問題だとの指摘▼認識がずれていました。というのも我が家で
生まれた子犬は、かわいい雌から先に引きとられ、周りには雄より雌が大好きという方がたくさんいるからです
▼動物愛護の本旨からすれば雌雄別なく誕生から死まで関わるべきだと考えますが都市化で住環境が狭まり、
人間社会の都合でペットの繁殖防止に避妊去勢が求められるようになりました。しかし手術で本能とは無縁の一生を
終えなくてはならない犬猫たちはどうなんでしょう▼蚊、蠅、ゴキブリなどを見ただけで血相を変え殺傷に走り回る
同じ人間が、人とペットと稀少動物に命の尊厳を持ち出す自己矛盾は笑止で気恥ずかしいですがそれも現実です
▼そこで先の不連続線の「我が家では、今後雌犬を飼わないことに決めた」を「今後雌犬を飼う時は、
避妊手術をする」に直し、よその雌と飼い主へも迷惑かけたくないので「時々、繋ぎ紐ともども家出する雄も去勢を
検討する」と追加します。抑圧と不自由な世の中への愚痴です。(仲間清隆)
・・・・・【引用終わり】
オチは「抑圧と不自由な世の中への愚痴」(??)、だそうです。
自らの日頃の言論、主張の物書きに対する読者の反応なのに、何とも意味不明で不可解な弁解は負け惜しみ(?)の
ように思えて笑えました。
尖閣問題、自衛隊配備問題、ガレキ問題、反原発問題すべて然り、議論の行き着く先の社会、日本国のあり様を
前提に見据えてしつかり考えて物書きしないで、単純に同調していると、自らの論理の破綻に気づかず、そのうち
説明がつかなくなり、反国家主義の者らに「説明しろ、詫びろ」と付け込まれてしまいます。ご用心、ご用心。
読者より
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